シヴァとディーヴァⅡ

これちかうじょう

  1. 好き好き光線
  2. 見て見て光線
  3. 構って光線
  4. おねだり光線

小休止です!

好き好き光線

「あう」
「…」
「あうち」
「…」
「おい」
「?」
「いい加減こっち見るのヤメロ!」
「…」
なんだよなんだよ、何なんだよこれ!
食べてるところ逐一見ていられると、指が震えたりしてしまう。
見られているというのは、こういうプレッシャーとの戦いなのか。
仕方あるまい。
ずっと1人で料理作って食べさせてたんだ、食べる人がこうも身近に来てしまうと、
興味というか、そういうのが湧かないはずがない。

「おいしいか」
「うまいよ、うまいけど、こうもガン見されてると味が分からなくなんよ」
何か、この視線の中に要素、として『好き好き』が入ってる気がする…。
怖いよ!
この人、犯罪者なんですー!
「おかわりは」
「します!ありがとうございます!」

見て見て光線

確かに、結ちゃんは美人だ。破格的に。
一ノ瀬先輩も超美人だけど、それを超越するほど、結ちゃんの方が圧倒的に美しい。
そんな人が、今、目の前でもじもじしています。
「でけえのにもじもじすんなよ、きしょー」
「…み、」
「み?」
「み、見ててくれないか」
何を言い出すかと思えばだ。

「何を見るの」
「…」
「そこ重要じゃね?」
「…顔」
「顔?え、何、食べながらガン見しろってこと?」
「…目?」
「目と目を合わせて~って、どんだけ夢見てんだよお前」

まあ、よく見ればまつげが長いかな?
まつげが陰を落とすなんてのは、こういう顔のことか。
目鼻立ちも整っている。
ただ、この前見たばっかの、あのくせっけ寝ぐせが笑える。
毎朝あれなのかよーと笑えてくる。

「あはは」
「?」
「ははは、あはっはははははは」
いいだろう、見てやろうじゃないの。
俺に全部を見せる覚悟があるのか?

構って光線

「おかわり」
「はい」
もう何杯目か分からなくなっちゃったよ…。
でも、俺が何か言わないと会話がもたないというか、まがもたないというか。
どこまで無口なんだよって話。

「あーもううぜえ、じろじろ見てくるなよ、飯がまずくなんだろ」
「…冬至」
「あんだよ」
「冬至」
「だから何!」
分かるんだ、何が言いたいのかくらいは。
こいつの脳は、小学生レベルだからだ。
いや、幼稚園レベル?

「どう構えってんだよ…こんなでかいの」
「冬至」
「ああもううるせえ!」

おねだり光線

「ねえ結ちゃん」
「?」
「手が疲れたから、食わせてくれ」
「!」
「ほれ、あー」
ドキドキしてしまう。
夢にまで見た、はいあーんなんだろうか。
口を開けたままの冬至に、ご飯を食べさせるという構図。
「もぐもぐ」
「…どう」
「おいしい」
「…」
嬉しい。
明日は、もっとおいしいものを作ろう。
そして食べてもらおう。
ずっとずっと、こんな毎日が続けばいいのに。

「ねえ結ちゃん」
「?」
「次は難しいぞー、水だ水」
「!」

シヴァとディーヴァⅡ

笑ってください…ぐふ。

シヴァとディーヴァⅡ

小休止です! 箸休めにどうぞ!

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更新日
登録日 2019-10-20

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