沖田総司

沖田総司

総司が肺結核で亡くなる直前、総司が考えていたことを書いてみました。

 人はいつか必ず死ぬ。

 そして、私も。

 人は死ぬとどこに行くのだろうか。

 それは、死んでみないと分からない。

 天国に行きたい。

 極楽で、苦しみも何もないといわれている天国に。

 でも、私は行けるのだろうか。

 私の手は赤くにじんでいる。

 人をたくさん切った。

 それでも、天国に行きたいと思うのは、私のわがままなのか。

 

 怖い。

 死ぬのが怖い。

 私はもう死ぬのか。

 二十数年、私は人を切るということしかしてこなかったのではないか。

 

 ごめんなさい、土方さん、近藤さん・・・

 
 
 時が来たようです。

 私は先に、あちらで待ってますね。

 あちらでも会えるように祈っております。

 

沖田総司

沖田総司

  • 小説
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-27

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