どこかの≠記憶

りおえっせ

  1. chapter "1"
  2. chapter "2"
  3. chapter "3"
  4. chapter "4"
  5. chapter "5"
  6. chapter "6"
  7. chapter "7"
  8. chapter "8"
  9. chapter "9"
  10. chapter "10"
  11. chapter "11"
  12. chapter "12"
  13. chapter "13"
  14. chapter "14"
  15. chapter "15"
  16. chapter "16"
  17. chapter "17"
  18. chapter "18"
  19. chapter "19"
  20. chapter "20"
  21. chapter "21"
  22. chapter "22"
  23. chapter "23"
  24. chapter "final"

面倒くさいことに、この世の中はいい人もいれば嫌な人もいる。それは誰にでもいえることであって、仕方ないと思う。何かしらの凡ミスで全てが終わったり、その真逆で始まったりなど…。とりあえず、こんな事を考えても意味がないのに。でも無駄なことを考えるって悪くないと思う。マイナス思考になったりプラス思考になったり浮き沈みが激しいわけでもないけど。俺はいつもそんな事を考えてしまう。
そんな事を言っても意味はないので少しだけ学生生活について言ってみる。
中学を卒業し、高校生になり、それとない学生生活を送るつもりだったのだが、いや”そうじゃないといけなかった”と今気が付く。よくあるラノベのような変な人に誘われて~みたいな事を少し期待した俺を今もの凄く後悔している。もしあの頃にもう一人の俺が居れば殴ってるに違いないだろう。遅くなったが、本編に入る。

chapter "1"

中学生の頃は割と満喫していた。特に良いことも悪いこともなく平凡な学生生活。友人は男女ともに数人はおり、こんなものかと思ってもいた。そこまで欲もない俺はそれでよかったのだ。そして3年の時の担任から特に希望のなかった俺は適当に高校を紹介してもらい、そこに入ることになった。いや単純に偏差値的な問題で近場の市立学校になった。今考えてみればそれが間違いだったかもしれない。そんな事を考えながらも、今日から新たな学生生活。楽しみかどうかと言われれば分からないが、自分の選んだ学校なので全力で満喫をしようと決めたのだ。別に学校だなんて生活的な面で見ればどこも似たり寄ったりでそう変わらないと個人的には思っている。ちなみにだが、家から一番近い学校を選んだおかげで、一駅+自転車で学校に着く。まあそんな事を考えていると、学校に到着してしまった。とりあえず自分の教室を確認し、教室へと向かう。"1-C"「これが俺の教室か~」と思うまま入る…。

chapter "2"

まぁ入ってみれば至って普通の教室である。いやそうじゃないと困る人の方が多いだろう。もちろん市立の高校だから特別な施設や制度もない。もう何人も来ており、グループになって会話しているが、それは中学時代同じである。ちなみにだが、この学校には知ってる連中が二人ほどいるのだが、奇跡的に同じCクラスである。と…もうその二人である、桜川と佐々木がもう話しているので俺も合流することにした。
俺»よう。お前らと同じクラスは奇跡だな。
桜川»お!マジかよ!嬉しいじゃねえか。
佐々木»中学からずっとクラス変わってないし、高校の気分しないな。でも嬉しいもんよ~。
と、そこそこなテンションで返ってくる。ちなみになのだが、俺の名前、安田 祐樹は今後本名ではほとんど出ないであろう。あだ名”ゆっきー”が定着しているためだ。

と、どんどん時間は過ぎていき、入学式が始まるとのことで体育館へと移動する。
よくある校長からの長くて眠くなる話を聞き、生徒会からの話を聞く。「…生徒会長の佐藤莉緒です。ご入学おめでとうございます。これからいろんなことがありますが、お互い頑張っていきましょう。」と一言。言うなれば学校の顔みたいなものだし、普通に可愛いよなぁと少し目が上の空。しかしそれは恋ではなく、少し違う感情。「…どこかで見たことがあるような。。」と思いつつ、二人に上の空だと安定のごとく二人に突っ込まれる。「「ゆっきーさ、会長の事気になってるだろ」」それで正気に戻る俺もなんなのだが、戻る。げっ…と顔をすぐに下に向ける。なんというか俺も俺で抜けてるんだよな…と自覚しながらも会長の事が頭から離れない。とりあえず酷いものだ。離れないまま教室に向かい適当に自己紹介しないと…と適当に済ませる。
こういう入学式がメインの日は授業なんて当たり前だがない。あればそれこそバカらしい。後は帰るだけかと思いつつ、教室を後に…。

chapter "3"

初日って大体どこの学校も同じだろうと廊下を歩く。いつもの三人で歩くのは中学の頃から変わりない。
桜川»んでさ、ゆっきーはどうなんだよ?と聞かれる。
俺»いやなんだよ。部活の事か?
桜川»いや会長の事。お前すっげえ顔してたぞ。
俺»いや別に?あの時眠かったし…。
と半分以上胸がドキッとしている。恋バナって昔からしてたが、どういうタイプが好きなのか程度で収まっていた。もちろん会長の事は好みっちゃ好みだし、でもこのどこかで見たことがあるような感情の方が強かった。気にはなるがこの手の話題はきついので変えたい。
まぁするとすると、今日の俺は運が悪かった。会長と出くわした。
佐藤会長»あ、新一年生たちだね。今日はお疲れさま。
俺、桜川、佐々木»あ、ありがとうございます。お疲れさまです。
佐藤会長≫あと安田君…あれだよね?
俺»は、はい?
佐藤会長»ま、いっか。今度ね♪
と逃げられてしまった。何が言いたかったのか分からないが、もしかすると…。
桜川、佐々木»おいおい、会長に何したんや~?
俺»なんもしてねぇ!つーか初対面や!多分。
…やっぱ俺だけ目が泳いでねえか?そんでもってバカ二人がニヤけてるし。とまぁ、顔をビシッと叩き正気に戻す。後は帰るだけだし、一人なので楽である。考え事するにも丁度いい。
そんでもってこの三人バカは解散した。


「…昔のアルバムでも見たら思い出すかなぁ俺。」

chapter "4"

はい。アルバムにはそんな会長みたいな子はいませんでした。いや知っていたのだ。俺が遊んでいた幼馴染に女はいなかった。「…じゃ、あれは何なんだろう。」男としか遊んでないつもりだが、どうしてこのようなことになっているのだか…。いやまず幼馴染というところから離れたほうが良さげだ。もしかしたら見かけただけとか。可能性はかなり低いが親つながりとか…。考えればキリがない。でも幼馴染が一番可能性としては濃厚な気がする。…と元に戻ってしまった。

ところでだが、入学してから数日。特に今のところは問題は起こっていない。一つ除いて…。もちろんその一つとは会長との事。なんたってあの会長との問題は解決してないから。
いやあの後何を言おうとしたのか…。しかもあれから話せれていないから謎は深まるばかりだし、恐らく適当に「忘れた~♪」とか言いそうで困る。このためだけに生徒会室に行くのも凄く恥ずかしい。さてこれをどうまず解決するかだが、とりあえず、桜川と佐々木に聞いてみたい。バカにされるかもしれないが…。でもこの変な感情をいち早く無くしたい。ただでさえ偏差値が酷い俺なのに、授業が進まずにこれ以上バカになるのはごめんだ。
そして聞いてみたが、案の定にやけ顔でバカにされた。ただ桜川と佐々木のいいところはアドバイスをくれる。ウザいけどいい奴なのだ。
桜川≫質問箱にでも書けばいいじゃないか?
俺≫あ~それいいな。匿名希望したいがそれだと分からないよな…?
佐々木≫いや例えばだけど、あだ名を使うとか?
俺≫いいなそれ。採用。
とこのように決まっていった。本来はこれを勉学に努力すべきなのだが、突っ込まない。いや妹には突っ込まれるだろう。とまぁ、昼休みとなり、質問箱に書くことにした。「あの後、何を言おうとしたのか気になります。会長。byゆっきー」これでいいや。紙を折って投書。いつ返信が来るか気になるところではあるが、気長に待とう。返信が来なければそこまでなのだが、でもすぐ返ってきそうな気がする。

chapter "5"

…あの質問ってどこに出るんだあれ?とか思ってみた。「あれ廊下とかに掲示されてたらめっちゃ恥ずかしくないか俺…。」仕方ない。でももうやってしまったのだから。でもあだ名という名の匿名希望だし、バカ二人にしかバレないだろう。でも念の為に少し気を付けた方がよさげかもしれない。
そして幸運なのかは知らないが、そこそこ授業にもついていけている。もっと難しいと思っていたのだが、拍子抜けし笑ってしまった。一応バカ二人もついていっているようだ。ただ宿題を忘れる確率は10割に近いが…。いや宿題をしてきたときは大体雨が降るか誰かが体調を崩して早退のどちらかといっても過言ではない。
昼になり、三人で弁当を食べる。もう1カ月近く経つ為、部活の勧誘も増えてきた。ぶっちゃけてやる気など皆無で家でだらけるか、バイトかのどちらかをしていたいのはある。ただ…部活に入るとその分楽しめるのも理解はしている。この半々な気持ちのまま学校を後にするのもなぁと思いつつ、話していく。
俺≫なんか部活いいとこあるか?俺やる気でなくてな。
佐々木≫さぁ。俺は何も思いつかないけどね。ゲーム部とかないのかなぁ。
桜川≫ねえよ。まず作れるのか?
俺≫同好会程度ならできるはずだが、色々規約はあるはずだぞ。
佐々木≫ならそれに反しなければ作っていいわけだな。
俺、桜川≫…作る気だろこいつ
とまあなんか変なものに巻き込まれそうな気がする。とりあえず規約とやらを読んでみる。「部活や同好会を作る場合は部員が5名以上で顧問を付け、学生生活に結びつく目的の元活動をする」と書かれている。無理としか思えなく失笑してくる。そもそも百歩譲って部員は集まっても、顧問は絶対につく事はないだろう。…余程のバカでない限り。
まぁぶつけるならぶつけてもいいんじゃないか。とも思えて投げやりである。

そして昼休みに廊下に出て、掲示板を見てみると…。

chapter "6"

もう返信済みであった。いやまだ1週間程度なのにもうできてあった。「…ここの生徒会は次元が違いすぎませんか」と呟いてしまった。なんたって中学の頃のテストが赤点ギリギリの俺ですら生徒会が忙しいのは理解できる。さて本来の目的である、返信内容なのだが…「すごいね!もしかしてホントにゆっきーくんなの?もし機会があれば話したいな♪」と返信が来ており、スマホのカメラで写真に収める。いや…本当に誰なのかを調べる必要性がありそうだ。「ゆっきー」というあだ名は当時の幼馴染に付けてもらっていたのだが、その幼馴染は引っ越したはずだ。なんたって親の都合とか言っていたはずだし。でもそんな鮮明な記憶もないし何とも言えないのが今現在である。
まぁそのまま教室に戻ると、バカ二人が笑顔で待っており、「「希望の答えは返ってきたかい?」」とにやけながら言ってくる。これはウザい。ただ、そこでキレる所でもないので、普通に「いーや、分からん。」と返す。本当に謎が深まる返信で本音である。カメラに収めた写真も二人に見せてみる。
すると佐々木が…「これってさ、マジの知り合いだろ。幼馴染としか言いようがないよこれ。」と一言。
ただ俺には女の幼馴染はいないと返すと、
桜川≫まさかだけど昔は髪の毛が短かったとか?
俺≫そんなまさか…。あるわけないだろ…とは言い切れないが。
まあでもないだろう。昔こんなかわいい子いなかったし。
俺≫で、だがゲーム部はどうなったんだ?
佐々木≫もちろん部員とか集めているぜ!!
俺≫まさか俺とか入ってないよな?
桜川≫いや入ってないんじゃないか…?
佐々木≫え?もう部員として数えているよ?
最悪である。ゲームは好きだがそこまで得意じゃないというのに。
佐々木≫今さ、ゲームの大会とかが多いからそれを理由にして部活を作るつもりだっ!
と意気込んでいる。後で説教しまくらなければ。なんだか歯車がおかしくなってきてないか?俺…。

chapter "7"

さて確実におかしな事に巻き込まれだしている俺なのだが、まず第一にゲーム部について。絶対にこれは部活、もしくは同好会として申請したとしても却下されること間違いなしなのだが、どうしたものか、顧問ができてしまったようだ。担任の原田である。元々、文芸部の顧問であるはずの担任原田がなぜ入ったかといえば、バカ二人によっていいように説明させられ、それに乗っかってきたバカなのである。…かといってこれを生徒会に出すわけで、しかも更に悪運なのは何故か申請書を出すのが俺という事。もうどうにでもなれ…。
第二に生徒会長について。このゲーム部にプラスして二つの意味で知られてしまうという事。仮に昔知っていたとして、その友達が変人、バカになっていたらどう思うだろうか。答えは明確。同情するか、引くかのどちらかだ。
いや後者の方が有力であること間違いない。平凡とは何だったのかを忘れてしまってきている俺。いやもう平凡という言葉がなくなればいいと思うほどに。
さて、その事はさておき、それ以外の学生生活なのだが、何一つ不満はない。
とか思ってたらもう昼。また3人で話すとするか。
「…そういえば、会長と話すって話す時っていつよ…。」こんなことを思っていると、チャイムが鳴り「1年C組、安田祐樹君。至急生徒会室に来てください。」
何というか、大々的に俺呼ばれていないか…?なんか俺悪いことでもしたのか?いや例の件だ。
桜川、佐々木»おいおい~おまえついにやっちゃったのか~!?
俺»え、待って待ってこれマジで何なんや!?…とりあえずいかないとまずいよな。
桜川、佐々木»せやな。楽しんでおいで~
俺»楽しめねえ…。まぁとりあえず行ってくるわ。
桜川»ゆっきーのヤツついに会長様に呼ばれたな。
佐々木»実は会長様はゆっきーの事が好きだったりして!
桜川»いやねえだろ。
走ったためバカ二人が何を言ってるかは知らないが、ろくでもない事なのは間違いないだろう。

…てか生徒会室ってどこよ…。

chapter "8"

生徒会室を探している間も放送は止まらない。せめて生徒会室を教えてほしいものだ。もはや公開処刑である。
やっとのこと生徒会室を見つけることができた。探すのに5分かかり、更には生徒会室は2階にあるという時点でどんなものか。流石におかしいだろう。
とまあやっとの事ドアをノック。
俺»今現在放送が流れまくって辱めを受けている安田です。やめてくださいお願いします。
佐藤»あっ、ごめんね~。どうぞ入ってください~。
俺»それも放送で聞こえてます…。
佐藤»あっ…ごめん!
俺»いやあれですか…放送室も兼ねているんですか。。
佐藤»まぁ切ったから入ってから話そうか。
そして入る。どうも放送室を兼ねているというよりかは緊急用のマイクらしい。こんなときに使うってどうなんだろう。それにしても狭い部屋でパソコンが3台程あり、掲示板に貼り付けるものを作っているのだろう。マイクは生徒会長の机に置かれている。…常に置いていないよな。
昼休みを選んだ理由としては他の生徒会の人は自分の教室にいるからであろう。放課後は生徒会の仕事もあるだろうし。
俺»すみません。遅れてしまって。どこにあるか分からなかったんです。
佐藤»それでか!なんで来ないのかな、休んでいるのかなって思っちゃってね。
俺»でもあんなに放送することもないじゃないですか。
佐藤»てっきり気づいてないのかなって思っちゃって…えへへ
俺»会長。可愛いですけど、俺は恥ずかしいですよ。
佐藤»かっ、可愛い!?…
生徒会長は顔が真っ赤になり視界からいなくなってしまった。
俺»机の下に潜らないでください。例の件ですよね?
佐藤»あっ!そうだったね!
この人は抜けまくってないか…。よく生徒会長が出来るな、と思う。
佐藤»私の記憶上ではあなたは…。
俺»はい。
佐藤»だいぶ前にね、どこかで会っている。名前も顔も覚えてる。
俺»え…。でも…それはどこで?
佐藤»それはゆっきーくんに思い出してほしいな。
…と言われたものの、何をどう思い出せばいいのか訳が分からない。
さてどうするかなぁ。

chapter "9"

唐突なのだが、どうも会長と俺がなにか関係を持っていると噂されだした。それもこれも昼休みの放送のせいである。もうこうなればやけくそであって、某アニメのように「もう何も怖くない」が頭から出てきてしまうのも仕方ないように思ってしまう。…あれとは意味合いが違うのだが。。
とまぁ、噂というのはそう簡単に消えるものではない。廊下を歩くだけでこそこそ話されるのは精神的ダメージが何気に大きい。それは仕方ないとバカ二人が励ましてくれる。「ゆっきー、俺たち同情するぜ。」と、かなり心が痛い。いやというか同情しないでくれ。
だからといって別に病んでたりしているわけでもないが、一体全体これはどうなんだろう。そして"アノ"ことを思い出せないままであった…。流石に思い出したいのだが、何も鍵がない状態で扉は開かない。何かヒントになるものがあればいいのだが。
そしてとある日の昼休みの事である。ついに鍵につながる何かを会話で手に入れた。
桜川»そうだ。お前、妹いるよな?
俺»いるけどなんだ?
桜川»妹に聞けばなんかわかるんじゃないか?
俺»あ~。でも話さないしなぁ。
佐々木»妹のほうが頭良すぎて距離置かれてるんじゃない?
俺»変なこと言わないでくれ…。その可能性は大いにあるから。
桜川、佐々木»ははは~自分でもわかってるとは。
俺»やめてくれ。
と妹ならヒントが有るのではないかという話になった。いやこれ可能性ほぼゼロな気しかしないけど…。そうだ。妹のこと言うのを忘れていたが、綾という名前で、まだ中学2年だ。色々と理由はあるのだが血は繋がっていない。ただもうずっと一緒にいる期間が多いので、変な考えとかはまったくない。あと、割とまともな人物だと思う。…思う。
そんな妹のせいで俺はバカ二人にこの扱いである。非常に遺憾とはこの事を言うのではないだろうか。
とまぁ、そんな訳で、このモヤモヤがもしかすると解決するかもしれないと、少しワクワクしていた。とはいえ、妹がまともに答えるかどうかの問題でもある。鼻で笑われるだけかもしれないが…。
いやそれより何か忘れていないだろうか。忘れている気がする。まぁいいや。

chapter "10"

別の"アノ事"を思い出した。というか、悪運再びである。帰ろうとしたら"ゲーム部"とやらが正式に許可が降りてしまった。なんと言っても、顧問がついた時点でほぼ確定と思ってたが…。てなわけで帰れないこととなってしまった。教室は現在使われていない第2校舎の一部屋を使うこととなった。ゲーム部といえども俺は何もする気にならず、パソコンで淡々とネットサーフィンするのみ。他の連中はテレビゲームで遊んでいたり、寝ていたりなど様々である。こんなの生徒会に見られたら即終了だろうに…。部長の佐々木は張り切っているが、いつ潰れるかもわからない部活をどうするつもりだろう。そんな事を考えながらもパソコンしている俺なのだが、あまりにも暇なので帰ることにした。
「…というか、夜遅くなってしまった。宿題を早く済まして読書でもしていたいものだ。」と口ずさむ。いや、妹に例の"アレ"を聞くことを忘れていた。
俺»綾、少し聞きたいのだが…。
綾»何?お兄ちゃんから珍しいね。どうしたの。
俺»佐藤莉緒って人を知っているか?
綾»あ~…いや知らない。
俺»いや今の話し方知ってそうだったが…どうなんだ?
綾»んーとね、なんでもないよ。
とはぐらかされてしまった。何を隠していると言うんだ…。綾はボソッと小声で何かを言った。何かはあまり俺には聞こえなかったが。
とまぁ振り出しに戻る俺。でも綾は知っていたような気がする。このヒントを頼りに佐藤莉緒という人物を探すしか無さそうだ。
そして翌日。
登校の途中の電車にて…。会長を見てしまった。話す気はさらさらなかったのだが、何故か話しかけてしまった…。
俺»会長、おはようございます。
佐藤»あっ…ゆっきーくんおはよう。
俺»この前のことなんですが。
佐藤»うん。何か分かったかな?
俺»妹に聞いたんですけど…何か隠している素振りだけは分かりましたね。
佐藤»そっか。(…そうだよね。隠してくれているよね。だって、幼稚園の頃だもん。)
俺»後半何か呟きました?
佐藤»いいや。呟いてないよ~。
佐藤»(やばば…バレるところだった…。)
とやはり何か隠しているように思う。これが分かる日は来るのか、と疑問にした。

chapter "11"

ぶっちゃけ仕方ないと割り切って普通に学生生活するのが一番なのかもしれない。謎はいつまでも謎だし、手がかりも妹と繋がっている以外ないものだし、ダルい。気になればすぐ聞く性格なのにこればかりはどうしようもない。俺は恋愛はしたことがないが、失恋したときは割り切ったほうがいいと聞いたりする。まぁこれを失恋と一緒にしたらいけないのかもしれないが、俺には同じくらいの気持ちだと思っている。
俺»そんな訳でもう諦めた。
佐々木»え~!諦めるなお前っ!
俺»いやそんな某熱血の人みたいな事言わんでくれ、なんたって解決しないんだから。
桜川»ん~…でも会長は気づいてほしいのではないか?
俺»んなバカな…。
桜川»でもそうじゃないと放送とかしないだろう。
確かにそうだ。気づいてほしいと思わなければあのような思いきったことはしないはずだ。だが…。
俺»でもじゃあなぜヒントすらくれないのかってことにならないか?
佐々木»それ含めてじゃない?こうは考えにくいけど、構ってちゃんだったりとか。
俺»う~ん。ありえん…気がしなくもない。
俺»でも何を元にヒントを探すんだ?
桜川»そうだな…。それはゲーム部で良くないか?
俺»そうか。他の連中にも聞いてもらえれるし、一石二鳥だな。
…とゲーム部で話が進むこととなった。これは自分の首を絞めているような気がしないこともないが…。なんというかこういう謎解きイベントのような事をすること自体は楽しいとは思うが、これが数週間、1ヶ月と続くと辛いものがある。

結局ゲーム部で話したが何も解決には繋がらなかった。まぁそんな事分かりきってた。こんなところで解決したら今までの日々を返してほしいと思ってしまう。
というか最近疲れがとんでもない。早く寝て休んだほうがいいだろうか。

chapter "12"

いつも一人だった俺だった。遊ぼうとしても周りに遊んでくれる人はいない。でもある日誰かと会った。名前は…教えてもらったはず。ただでも記憶がうろ覚えで覚えていなかった。その少女とはたくさん遊んで楽しかった。ただなんだろう。その少女の記憶があまりない。初めて遊んだ子みたいだけど…。一体誰なんだろう。すごく元気で俺が風邪を引いたら心配して家に来てくれた。その子は全く病気はしなかった。バカは病気しないってやつか?でもそんな事なぜ今言っているんだ…?

バサッと布団を上げ今夢だと気づく。何かヒントに繋がる気がした。でも誰の事か分からないのに、会長と決めつけていいのだろうか。でも直感的に会長と思ってしまった。根拠なんてなにもないのに。とりあえずバカ二人に聞くのが一番なのか、いや妹に聞くのが一番なのか、と思ったが夢の話をした時点で笑われるだけである。俺は割と真面目に考えていたが、逆にそれを更に笑われる気がして更に言いにくくなってしまった。
…でも夢と言わなければいいのではないだろうか。
まずは朝起きたので妹にでも聞いてみることにした。
俺»おはよう。この前のことで聞きたくてな。
綾»今忙しいから、帰ってきてから!
と…言われてしまった。まぁ、朝だから仕方ないとは思ったが、いや待て妹よ。学校に遅刻しそうじゃないか?と半分気にしてしまった。
いやまぁ、バカ二人がいるし妹に頼らなくてもいいのではないだろうか。…多分。
俺»よう。少しあれから思い出したことがあってな。
佐々木»お!なになに~聞かせてくれ~!
桜川»思い出したことがあるのはいいことじゃないか?ぜひとも聞きたい。
俺»定かではないが、昔遊んでた子がいてな。その子なんじゃないかと。でもそれは幼馴染ではないんだ。
二人»どゆことさ。
俺»名前は覚えてなく、いつの間にかいなくなったって感じ。というか…。あまり後のことは覚えてない。
桜川»ほぼ記憶からなくなって消えているに等しいわけだな?でも綾ちゃんとはどういう関係が?
俺»さぁ。妹って腹違いだからそういうの知らないわけさ。
桜川»そういえばそうだったな。
佐々木»それこそ聞いてみればいいじゃん。
俺»確かに。
…とそのようなペースで話は進んだ。あれ…思ったより進んでいるんじゃないか?

chapter "13"

妹に会長のことをもう一度話そうとは思うものの、中間テストが間近である。もちろん妹もテストがある為、話すことすらままならない。そんでもってこの謎解きイベントのせいで勉強全くできないという素晴らしい事態となっている。市立の一般的な高校とはいえ、やはり廊下にテストの順位は掲載されるし、高校初のテストという事もあり変な点数を取って目立ちたくはない。いやもう既に終わっている気もするのだが。とはいえ、一応は机に向かい、教科書とノートを出すのだが…。やる気が全く出ない。テストの範囲を確認し、1時間ほどやってみるもののほぼ進まずに終わってしまった。さてバカ二人に勉強を聞いてみても分からないと返ってきそうだが、とりあえず何も分からない俺はグループチャットにて電話する他なかった。
…もちろん答えは分からないと返ってきた。いや逆に教えろってどうなんだろう。多分このバカと共に赤点ギリギリな気がする。流石に避けたいのだが、今回は無理な気がしてならない。バカというレッテルが貼られるのは確実だろうが…。
とりあえずでも、頑張ってみよう。妹の為にも。
ちなみにだが、妹はかなり成績が優秀である。…情けないとは自覚しているのだが。といえども丸暗記する他ないのでノートに範囲の内容を書きまくる。
さてそして中間テストなのだが、赤点は避けれたように思える。バカ二人は5問に1問ペースで答えたようで赤点は避けられないだろう。補修頑張ってくれと言っておかないとな。
あとはゲーム部にお邪魔してネットサーフィンでもしていようか…と思ったら意外な人物に呼ばれた。担任の原田である。
原田»ゆっきーくん。
俺»先生までその呼び方やめてください。目線が痛いです。
原田»安田君って呼んだほうがいいかしら?
俺»まだその方がいいです。んでどうしたんですか?
原田»会長の事。
俺»それここで話します?
原田»いやいや、流石に目線が嫌でしょ?ちょっと個室で。
…と相談室へと半強制で入ることとなってしまった。でもまさか会長のことを知っているとは思えない気がするんだが…。
俺»で…会長の事ってなんですか?
原田»ん~…。最近ね、どうも会長の様子がおかしいんだよね。一応私、生徒会も手付けてるから分かったんだけどね。
俺»んで、なぜそれで俺に聞くんですか?
原田»少し聞いてね。でも口封じくらちゃって。
俺»あ~…もしかして思い出してとかそういう事ですかね。
原田»そうそう。だから一度生徒会室に来てほしいんだよね。ちなみにだけど、私理由知っているよ。
俺»そうですか。少しヒントがほしいんです。俺一人だけだとどうも思い出せないんです。
原田»妹ちゃん。ヒントはそれだけ。
…といろいろと巻き込み始めてしまった。まずそもそも妹と何があるっていうんだ。

chapter "14"

また夢なんだと思う。でもまた何かを思い出せる気がした。毎日のように遊んで毎日のようにバカしていた。そんな毎日がずっと続くと思っていた。でも唐突に遊ぶ誘いが来なくなった。でもその少女の家は知らないし、待つしかなかった。とある日の事だ。俺は毎日のように待っていた。そうすると俺に一人の女性が話しかけてきた。
女»そこのキミちょっといいかい?
俺»どうしたの?
女»もしかして"あの子"を待っているの?
俺»そうだけど。なんなの?
女»あの子ね…引っ越したの。
…目が覚める。どういうことだ?やっぱり違ったのか?どういうことだ…?でも引っ越したらもういないはずだが。でもまぁ夢だし現実とはかけ離れているはずだ。でもなぜか信じようとするのはなぜなんだろうな。
気づけばもう6時で朝である。学校の身支度をする前に少し妹にまた聞いておきたい。
俺»おはよう。また少しいいか?
綾»おはよう。お兄ちゃん。またあの事?
俺»そう。少し分かったことがあってな。もしかしたら会長は昔引っ越していつか帰ってきたんじゃないかって思っているのだが違うか?
綾»そっか。半分は正解かな。でもなんで帰ってきたか、だよね?
俺»だな。とは言えども親とかの関係じゃないか?
綾»ちょっとヒント。私と関係があるよ。それ以外は言わないかな。
少しではなくかなりのヒントを手に入れた気がする。これを手がかりに生徒会室へと足を運ぶ事にしよう。ただ念の為に、まずはバカ二人に話しておかないとな。一応迷惑かけて申し訳ないとは微塵程度には思っているしな。
俺»よう。
佐々木»おはよう。何かあったの?
桜川»おう。ゆっきー顔明るいな。
俺»いやちょっとヒントを手に入れてな。
桜川»それは一体どういうものだ?
俺»会長は一回引っ越しているって事だな。何らかの理由でこっちに帰ってきたという事だ。
佐々木»じゃあそれさえ分かればこの長かった事件は解決って事?
俺»そうなるな。でもどうしたら分かるだろうな。
…とまぁ確実に話は進んでいる気がした。

chapter "15"

そういえばなのだが、最近のゲーム部の様子が一段とおかしくなってきている。ゲームをすることはもちろんのことなのだが、漫画を読んだりアニメを見たりなど原型をとどめていない。ゲームと言えども大会のあるわけがないシュミレーション恋愛ゲームなどをする人が大半である。まぁ部活を作る上での口実が大会に行くという理由なので致し方ない気がしないこともないが…。顧問は月に一度来るかどうかだし、単純にお遊びするだけの時間へとなってしまっている。最近の俺は会長の事を解決するべく、ほとんど部活には行けていないのだが。とはいえもうほぼ解決に等しい為、あとは生徒会室へと向かうのみだ。
ただ、いつ話せれるかわからないので担任にでも言っておく事にしよう。
という訳で言ったのだが、嫌な予感しかしない。さてまぁそんな事を考えたって意味がないので、バカ二人と話すことにした。
桜川»なんかふと思ったんだが、中学の頃と今どっちが楽しいと思う?
佐々木»僕は今かなあ。
俺»どうだろうな。なんだかんだでも今が充実してるし今じゃないか?
桜川»ゆっきーが今のほうがいいとか思ってもなかったな。
俺»よく考えてみればって感じだがな。まあ疲れは中学の頃の方がなかったけどな。
桜川、佐々木»でしょうな。
…というかどういう方法で会長に呼び出されるかで会話が頭に入ってこない。どうしよう。
そうだ、今日弁当忘れたんだった。まあまだ10分休みだし昼に学食に誘えばいいか。それより疲れが…。
ふと目が覚めた。どうも保健室にいるようだ。「全く思い出せないんだが…どうなってるんだ…」と呟くと、なぜか会長がいた。どうもかなり心配しているようだ。
俺»すみません。もしかしなくても起きるのを待ってました?
佐藤»起きたの!無理しないで。もう少し寝てていいから。
俺»…でも今何時ですか。
佐藤»今は…17時だね。ゆっきーくんのお友達もいたんだけど、部活があるからって言って後にしちゃったの。
俺»なるほど。でもなぜ俺はここに?
佐藤»廊下でいきなり倒れたのを見かけちゃって。それで顔見たらゆっきーくんでね。
俺»いろいろと迷惑かけてすみません。あ、そうだ。分かったことがありまして。
佐藤»それはどういう事が分かったの?
俺»昔はよく遊んでて、でも突然引っ越して…って事くらいですかね。
佐藤»よく分かったね。ちょっと時間あるかな?
俺»ありますけど。
佐藤»じゃあちょっと付き合ってほしいんだ。
そろそろ答えが出るのかもしれない、と少し元気になった気分だった。

chapter "16"

付き合ってほしい、と言われ駅前の喫茶店で話すのかと思ったのだが…いつの間にか会長の家にお邪魔してしまっていた。
いや普通に考えて異性の家にお邪魔するとか付き合ってもいないのにどうなのだろうか。まぁ会長本人も異性を家に呼ぶ事について何か気にしている様子であるが…なぜ家なのだろうか。
俺»会長。
佐藤»あ、うん。ん?どうしたの?お茶入れてくるね。
俺»別にいいですよ。それよりもアノ続きが気になるんですよ。
佐藤»そっか。今から話すことは信じられないかもしれないし、今後の二人の関係も左右するかもしれないの。いいかな?
俺»俺はあの入学した日から気になってるので構いません。
佐藤»少しじゃあ長くなるよ。まず、綾との関係。
俺»はい。…というかなんで呼び捨てなんです?
佐藤»綾はね。私の妹なの。私はだいぶ昔に親を事故で亡くして、姉妹で離れ離れになったの。私は叔母の家に住むことになって、妹は養子に出される事になって。でも姉妹では繋がっていたかったから、電話番号は交換していたの。それでね、高校に入ることを気にこっちに一人暮らしで戻ってきたの。理由は2つあって、一つは綾の近くで住みたかったから。もう一つは…。少し今は話せない。私の気持ちがまだ落ち着いてないから。
俺»…。そういう事か。なんかスッキリしました。ありがとうございます。
佐藤»こんな事、喫茶店で話せないでしょ?だからなんだよね。…でもね、ゆっきーくんだけしか家に呼ぶ事は無いと思うよ。
俺»それってどういう…。
佐藤»それはさっきの気持ちが落ち着いてない部分に繋がるかな。
俺»……。それって…。
佐藤»今は言わないでほしいな。また今度呼ぶね。
俺»すみません。またお願いします。
…。これって"アレ"だよな。こればかりは一人で考えるしか無さそうだ。

chapter "17"

そう。恐らく会長は俺に会いに来たのではなかろうか。妹に会いに来たと言っていたが、それは建前としか俺には思えなかった。何故なら妹が心配で戻ってきたといえども、連絡が繋がっている時点で普通行くだろうか。否。あの後だが連絡アプリで写真等を送ってた記録を見せてもらった。なら尚更だ…俺に会いに来た以外の何でもないのではなかろうか。
とりあえず、バカ二人にこれを言ったらどうなる事だろうか。バカにされる事はないだろうが、まともな答えは返って来ないだろう。いや後妹にどう言えばいいんだこれ。ぶっちゃけこういう流れで繋がるだなんて思ってもいなかった俺だ。いや普通に考えてありえないものである。
とりあえず家に帰ることにしよう。妹にはそれから言えばいいことだろうし。
…。無性に家の前で緊張してきた。もちろん理由は妹に同説明するか…でだ。でも家の前に立っていたら不審者感丸出しである。「…入るか。」と小声で呟く。
「帰ったぞ。」
……。まだ妹は帰ってないのだろうか。仕方ない。とりあえず自分の部屋に向かい宿題をする事にでもするか。ネットサーフィンでもして暇潰しするしかない。週末だし少しくらい遊んだっていいだろう。音楽を聞きながらネットサーフィンというのは個人的に一番幸せである。ネットで動画を見たり、その関連の記事を調べたりなどしたいことは盛り沢山なのである。…。そういえば、夕飯作っておかないとな。と出来合の料理を適当に作る。妹の分はラップで蓋をして分けておけばいいだろう。…いやいつも遅いときはこのようにして残しているのだ。
そこで妹が帰ってきた。
綾»帰ったよ。ただいま。
俺»お疲れ。夕飯はラップして机に置いてあるから勝手に食べてくれ。
…と先程の無駄な緊張は無くなっていた。
綾»ありがとう。今日お兄ちゃん何かあった?
俺»なんでそんな事を言うんだ?
綾»いやね、なんかいつもに比べて明るい顔してるからね?
俺»まあ色々とな。
綾»話してちょうだい。
俺»え…?俺の事だが…。
綾»いいから!
…なぜこんなに強引なんだろう。今までにこんな事なったこと無いぞ。

chapter "18"

俺»待ってくれ。とりあえずいつもに比べてかなり強引だぞ。どうしたっていうんだ?
綾»…。多分私の予想ならだけど、お姉ちゃんと話したよね?きっとそんな顔してる。
俺»す、凄い予想だな。でも少し待ってくれよ。気持ちの整理が未だに落ち着いてない。
綾»当たってるんだ。凄い関係でしょ?今からお兄ちゃんにはいい事かもしれないし、悪い事かもしれないけど、教えたいことがある。
俺»確かにな。だからといって別に何かが変わるわけでもないしな。
綾»変わると思うよ。
俺»どういう事だっての。
綾»薄々気付いてるだろうけど、お姉ちゃん、お兄ちゃんの事好きだと思うよ。
俺»は?はぁ…。
綾»前々から私にメッセージで来てたもん。
…と妹は部屋を出ていってしまった。
ただでさえ気持ちが落ち着かないのにそんな事言われたら更に落ち着かなくなってしまうではないか。照れ隠しで"また今度呼ぶね"と言ったのだろうと今気付く。全くどんどん話が転がっていく。こんな事バカ二人になんて話せれないだろう。感はいいほうだと思う。ただこんな事話せれるわけがない。というかこんな事話したらバカにされる事間違いなしだろう。面倒くさい事になってしまったな…。とりあえずグループチャットにて「事件は解決。」とでも打っておこう。これでバシバシ聞かれる事はなかろう…と思う。
その翌日なのだが、何故かバカ二人呼び出された。折角の休みであるのに呼び出すとは何事だろうか。昼頃にファーストフード店にて待ち合わせのようだ。まだ10時なので早すぎる。とても微妙な時間帯である。今から寝ると起きれば昼過ぎ間違いなしだろうし、ネットサーフィンといえども機能思う存分やってしまってする事がない。どうしよう。まあそう考えるだけでも時間というものは進んでいってくれる。もういっその事これをずっと考えて時間を潰すのはどうだろう。…本当に過ぎてしまった。早く待ち合わせの場所に行かねば。
自転車を漕いでいる間に電話がかかりまくる。時間を持て余し過ぎて遅刻寸前である。やってしまった訳である。と…ようやくの思いで目的地であるファーストフード店に着いた訳であった。

chapter "19"

俺»悪い。遅れた。
桜川»ゆっきーが遅れるとは珍しいな。
佐々木»初めてなんじゃない?
俺»少し考え事をしててな。
佐々木»へぇ~それってどんな?
俺»それは少し言えないな。
桜川»それ言うと気になるのが人間ってやつだろう?
俺»まぁ俺のバカさがバレるだけだが、暇潰しについて考えていた。
佐々木»そんな事考えるって珍しいね。昨日吹っ切れたからかな?
桜川»確かにな。事件解決とかそういう類なのは分かってるが。
俺»まあそういう事かもな。で、だが何で呼んだつもりだ?
桜川»そりゃ、事件解決のパーティに決まってるだろ。もちろん色々話してもらうぞ。
…面倒くさいが、まあ数ヶ月も協力してくれた訳だし、会長が隠している部分以外は話しても構わないだろう。楽しいパーティになりそうだ。
とまぁ、軽く話していく。言っている俺ですら驚きだが、夢で全て解決みたいなものだしどうなんだろうな…と思ってしまう。
そんでもって数年ぶりのファーストフードでテンションが上がる。色んなものを頼むのは仕方ないと思う。バカ二人も久しぶりだったのかたくさん頼んでいるようだ。いや大食い大会じゃないのにこれ頼み過ぎじゃないか…と思ってしまうレベルじゃないか。あぁというかこれ食べきれるのか。と思ってしまうが、案外男3人なら食べれてしまう謎である。
さてこのくらい食べたら割り勘くらいに考えていたその時である。
桜川»あ。これゆっきーの奢りね?
俺»……。何か言ったか?
佐々木»だから奢りって事だよ。
俺»は?お前らが呼んで俺の奢りってどういう事だってばよ!?
桜川»だって俺たち金欠だからな。
俺»悪夢だ…。
……という訳で6000円があっという間に消えたのであった。なんたって俺だって金欠だと言うのに、全く俺に対する扱い酷すぎないか…。まあでも感謝料と思えば少ないくらいかもしれないが…。

chapter "20"

大変な事に気付いたのだが、今日弁当を忘れた。そしてこの前の自腹パーティにて財布の中身が氷河期に突入した模様である。腹の音を鳴らしながら我慢するしか無いのかと思えば、お財布の中身も空腹も悲しくなってくる。まだ11時でこれからまた授業で体育である。もうどうにでもなってくれ。どうもグループになってバレーのようだ。まだ体を動かすことはないのでいいのだが、空腹はマックスである。誰か奢ってもらえないだろうか。バカ二人に頼むしか無いのだろうか、とずっと思いつつ1時間は過ぎていった。さて、バカ二人に奢れと言ってみる。
だが、金欠という理由で断られた。もう色んな意味で絶望的である。所持金はジュースが買える程度。この際コンビニでも行ってお金を下ろしたいレベルである。奈落の底に落ちていた俺を更に追い打ちがかけるように放送がかかる。
「はーい。ゆっきーくん生徒会室まで来てください~。」……。待て待て、放送しないでほしい上にあだ名はどうなのか…。そしてバカ二人がニヤッとした顔をして確信に変わったようだった。いやもう勘違いだから、とは言えないのが更に辛い。おかしいんじゃないか本当に。とまぁまた放送が前のように続いていくのだが、なんだか前よりも会長の声が可愛く感じるのは気のせいだろうか…。とか考えながら走っていたら生徒会室へとついていた。
俺»はい、着いたんで、放送やめてください。
佐藤»分かったよ~。すぐやめるね~。
俺»それも流れてますって。(デジャヴ感否めない…。)
佐藤»なっ…。
俺»入りますね。
……。恐らく"アノ"事だろう。
佐藤»えっと…呼んだ理由なんだけどね。この前の事だよ。やっとその気になれたよ。
俺»えーそれはどういう…。
佐藤»ゆっきーくん、好きだよ。
俺»……。
なんというか、俺は聞いた瞬間フリーズしてしまった。何を言おうかは理解できていた。ただいざそれを実際言われるとかなり動揺してしまう。というか何も言えない訳だ。
佐藤»答えはいつでもいいからね。どんな答えであっても私はそれを受け入れるだけ。
俺»…分かりました。では今週の金曜の放課後に屋上に来てほしいです。
佐藤»うん。分かったよ。
俺»では失礼します。
……。どうしよう。俺はまだ会長の事はまだ特に分かっている訳ではないし、かと言って断るのも嫌ではある。まだ日にちはある。考えて置かなければ。

chapter "21"

教室に戻ればバカ二人に問い詰められる事は間違いないだろう。あまりにも動揺しているせいでご飯どころではなくなってしまった。チクショウ。というかそもそもお金がない事を思い出す。「…はぁ。」と溜息をつく。奢って貰う代わりに告白についてを話すべきなのかどうなのか…。そのうちバレるだろうし…。でも答えは自分で決めたいものだ。さてそんな事を考えていたら教室の前についてしまっていた。
俺»帰ってきたぞ。
桜川»おう。どうだったんだ?
俺»まあ適当な事だな。
佐々木»気になるよ~。
俺»すまん、その事については今度話させてくれ。
佐々木»どうしたんだよ?
桜川»んー。何があったかは知らないが、そこは突っ込まないほうがいいだろう。
佐々木»そっか。じゃあ今度聞かせてよ。
俺»悪い…。
…。本当に悪い気持ちはあるが、こればかりは譲れない。でもバレてそうな気がして怖い。ゲームのようにアナザービューが見れたらいいのにな。そんな事を考えられるだけまだマシなのかもしれない。…二人が何か話しているがもう頭にも入らないが。
そんなうちに時間はどんどん過ぎて既に放課後になっていた。放っておいてくれたのだろう。二人には感謝しないとな。…っと机に何か置いてある。「なにか相談乗れることがあれば全力で乗るからな。」あいつら流石にいいヤツ過ぎるだろう。裏が実はあるんじゃないかと思ってしまう。いや性格悪いか。
まあ後でグループチャットで送っておかないとな。もう外も暗い。携帯を見たら7時を回っていた。妹の夕飯どうしよう。もう絶対帰っているじゃないか…。
ゾッと疲れてきたぞ…。でも早く帰らないと。
…全速力で自転車を漕いで帰ってきた。疲れがとんでもない。今から夕飯を作るって面倒なのだが、妹がキレそうなのでちゃんと作ることにする。という事で家に入る。
俺»ただいま…。
綾»……おかえり。どうしたの。遅くなっちゃってて。
俺»ちょっと色々あってな。
綾»さては学校で寝てたな~?
俺»え。なぜ分かった。
綾»顔に跡がついてる。あと、どことなくぎこちない。
俺»そう…か。それより夕飯を作らないとな。
綾»もう私が作ったよ。恐らく私の感は当たってると思う。
…なんて察しのいい妹なのだろう。兄失格なんじゃないか俺。

chapter "22"

妹の作った夕飯は上出来だった。あまり作らないくせになぜここまで上手なのか気になるとこではあるが…。さて…で何故遅れたかを話さなければならないだろう。
妹自身一番気になっているところはそこだろうしな。
俺»遅れた理由なのだが…。
綾»もう分かってるよ。
俺»てことは、例のメッセージはお前に来ているわけだな?
綾»そう。告白したってね。でお兄ちゃん。どうするの?
俺»それで悩んでたんだろう。答えがすぐ出るものじゃあるまいしな。
綾»お姉ちゃん本気だよ。でもどう答えるかはお兄ちゃんの自由だけど。
俺»そんな事知っている。ただ俺自身混乱してだな…。今がどういう状態なのかを一人で考えたい訳だ。
綾»そっか。金曜日までに答えでそう?
俺»分からないが出さないと行けないだろ。
綾»そっか。
…会話が続かない。あー。なぜ言葉の一つでこうなる。俺が嫌になってくる。寝たら良くなるのだろうか。でも今の俺には最善の方法だろう。これ以上考えたら熱が出そうだ。まだ夜の10時なのに消灯して寝ることにした。宿題を珍しくやらなかった。…というかやれなかった。
翌日なのだが、バカ二人が来る前に担任に呼び出しを食らった。恐らく昨日の俺を叱るのだろう。どういう理由であれ寝てる事はサボったと解釈されても仕方がない。
原田»昨日どうしたの?午後から干からびた蛙みたいな顔してたけれど…。
俺»すみません。どうしても体調が優れなくて。あと、干からびた蛙という言い方やめてください。
原田»そっか。でもそういう時は先生をちゃんと呼んでね。あ、ごめんね。干からびた蛙みたいって言ったのは佐々木くんだから。
俺»分かりました。と言うか、あなたも言ったのだから同罪ですよ。佐々木のヤツは後で粛清しておきます。
原田»やめてあげて、多分悪気はないから。
俺»悪気なかったらそれこそダメでしょう。
と、笑い話になったのであった。担任とはいつもこういう会話になる。どうしてだろうな。…核心を突くのかと思ったが、それは違ったようだ。
…あ。グループチャットで礼するの忘れてたな。俺。

chapter "23"

さて。バカ二人が適度に距離を置いてくれたおかげで気持ちの整理が付いた気がする。多分。今度こそグループチャットで例をしておかないとな。
俺»色々と悪かった。気持ちの整理が落ち着いた。
と適当に送る。するとかなり心配していたのかすぐ返信が来た。まあ数日俺死んでいたも同然だしな。内容でも見ないとな。
佐々木»おー。告白の返信どうするの?
桜川»そうだよな。明日返信するみたいだしな。気になる。
…ん?なぜこいつが知っているのだ?おかしくないか?どういう事だ。意味不明であり、理解不能である。ちょっと問い詰めないといけないという仕事が増えてしまった。なんと面倒くさい。
俺»は?なぜそんな事を言っているのか俺は気になるぞ。
佐々木»そりゃ妹ちゃんに聞いたに決まってるじゃん。
俺»嘘だろ。口軽すぎてもう辛くなるぞ俺。
桜川»まあでも気になるモヤモヤが取れたからこっちも。
俺»でも言われたくないところだろ。
桜川»そうだな。まぁで、どうする気だ。
俺»まあOKって言うつもりだが…。
佐々木»おおおおおお。その心は?
俺»まあ信頼できるし、性格もいいしな。
桜川»そうか。めだたいな。
俺»そりゃどうも。
…また奢る事態にならないかとても心配なのだが、まあ仕方ないだろう。それより明日の夕方が緊張してくる。恐らく会長も緊張しているのだろう。時間が欲しかったにしては取りすぎてしまったかもしれない。さすがに身勝手な事をしたと思い、罪悪感しか今は感じない。明日謝る事にしなければ。
さて金曜日である。緊張のあまり眠れなかった訳なのだが、いよいよ当日である。バカ二人曰く目のクマがとんでもないらしいが、そんな事を気にしている場合ではない。気にする事がありすぎてご飯もまともに食べれていない。いつもの俺ならありえない訳なのだが…。
授業はなんとかついて行っているが、ノートに写しているだけであって、内容はほぼ入ってこない。後で復習しておかないとまずい。
…もうすぐ4時を過ぎる。つまりは放課後である。答えを返すだけなのに緊張はマックスである。
でも約束は守らないと。屋上に向かう俺であった。

chapter "final"

階段を駆け上がり、ようやく屋上に着き、即座に扉を開き無心でお互いを見つめ合う。相手も相当緊張しているに違いない。というか会長はいつから待っていたのかかなり気になるのだが…。
俺»会長、いや莉緒先輩。
佐藤»っ、はいっ。
俺»まず、今日まで振り回してすみませんでした。
佐藤»それはいいんだけど、この前の答えは?
俺»これから楽しい事をたくさんして、あなたを守りますよ。
佐藤»おおお…それは付き合えると言うことだよね?
俺»ええ。当たり前じゃないですか。
佐藤»でもなんでここまで考えたの?
俺»会長ほど凄い人が俺と釣り合うのかなぁと思いまして。あなたほどいい人他にいないですし。
佐藤»はっ…。
…会長は膝がガクガクしてしまったようで視界から消えてしまった。どうしよう。とりあえず、正気に戻してあげないと。
俺»会長、あの大丈夫ですか?
佐藤»だ、大丈夫なのかな?
俺»聞き返さないでください。心配してるのですが…。
佐藤»大丈夫だよ。今日は一緒に帰ってみたいね。
俺»生徒会の仕事は大丈夫なんです?
佐藤»他の子に今日はお願いしちゃった。
俺»そんなの大丈夫なんです?
佐藤»まあたまには私だって息抜きって事でね。
俺»なるほどです。
……何か屋上から降りる扉から視線を感じるのだが。まさかだがバカ二人が見ているのではないだろうか。もしそうであればものすごく恥である。ここはさすがバカ二人と褒め称えたい。そうだ。相手が痛いと思うであろう光景、恋人同士で手を繋ぐのを見せればいいのではないだろうか。…思考回路がおかしくなっている気がしない訳でもないが。そして強引に会長の手を引っ張り…。
俺»そこで何してるんだ。
佐藤»(…こんにちは。)
佐々木»いやちょっと、親友の一生に一度であるような事だから応援しようかと覗いておりまして。
桜川»というかもう手を繋いでるんだな。
俺»やれやれ…。お前らは昔から変わんねえな。
でも、そうかでも心配してくれたんだな。これからいろんな事がたくさんあるだろうけど、俺の中で精一杯頑張らないとな。
そうして会長と俺は後にしたのだった。
俺»どうします?今から。
佐藤»もちろん一緒に…ね?

さあ今から何が起こるのかが楽しみで仕方ない。

どこかの≠記憶

どうでしたかね。短編小説ってこんなものかと思ったんですけど、後半ごっちゃになった感じがしますね。
また何かあれば小説を作ろうと思います。

どこかの≠記憶

それとない友達もいて毎日のようにバカしていた中学生。 これからもずっとこんな生活と思っていたのだが…。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日 2019-10-17

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted