灰銀

龍 佐秋

日は高く昇り続けて、
地は濡れて崩れ落ちゆく。
変わらず断崖は黒く(そび)え立ち、
寂寥の風が吹き上げている。

枯れてゆく……

水をやる……

波濤は無限に花びらを呑み、
いずくの浜に着くとも知れぬ。
幾千年も人に知られず、
蝿の複眼の一つにぞある。

灰銀

灰銀

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-10-12

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