詩2

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ひっきりなしに過ぎ去る車が
 路面で奏でるホワイトノイズ
ひっそりとしたバス停での
 のっぺりとした十五分
水たまりの青信号は
 散らされてはまた集まって
傘を下げたサラリーマンを
 走り去った無慈悲なタクシー
隣のベンチで中学生は
 英単語帳につぶやいて
ぼくたちの背中を
 のんびり流れる学生の群れ
のしかかる厚い雲に
 話し声は吸い込まれて
ぼくだけが知っている
 影のない均質なアスファルト
気づけばあのサラリーマンは
 もうそこにはいなかった
 今頃ぼくが待つバスとすれ違っているのだろうか

詩2

詩2

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-10-11

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