全てを置いて行くのは君一人で十分だから

嗄鳥鳴夏

僕を許す言葉は
僕にしか思い付かない
君は僕に何と言うだろうか
真実は何処に吐けるだろうか

数年前生きた過去を
今は何故か思い出せない
詩が僕の何を綴れるだろうか
詩が君の何処に響くだろうか

間違ったとは言わない
それでも正しいとは思わない
心臓を握り潰されたい
それほど息苦しい時間を過ごした

それでも決して死にはしないのが
人生の良さ
それでも決して死なせてくれないのが
人生の悪さ

君を傷付けるのは
僕一人で十分だから
君は幸せに生きてくれているだろうか

君が話す言葉は
僕にしか理解出来ない
君は僕を笑っていただろうか
嘘はいつも吐いていただろうか

数年後生きた今を
明確に思い出せるか
詩は世界の何を綴るだろうか
詩は君を未だ好きでいないだろうか

好きだったとは言えない
それでも嫌いだとは思わない
人生をやり直したい
それほど見苦しい姿で過ごした

それでも決して戻りはしないのが
人生の良さ
それでも決して戻らせてくれないのが
人生の悪さ

全てを忘れて行くのは
僕一人で十分だから
君は一生嫌いでいてくれるだろうか

全てを置いて行くのは
君一人で十分だから
君は幸せに生きてくれているだろうか

全てを置いて行くのは君一人で十分だから

全てを置いて行くのは君一人で十分だから

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-10-11

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