近道
遠いようで近かったりする……
誰だって星空を見上げる機会があるなら、一度は考えることがある。
星たちが住んでいる宇宙と呼ばれる空間の事を。
しかし、ぼくたちちっぽけな人間にはわからないことばかりで、考え始めても気が遠くなるなるばかり。1光年とかの距離、人類の域では計り知れない。だから、じっくり妄想する。それは、人間たちの錯覚の世界だということを。この地球上で、直線上での光の速さの単位に囚われ過ぎてやしないかい?
きっと宇宙と呼ばれる道の空間には、人間には知らない罠がある。
なぜ、星たちは光っているのか?
なぜ、宇宙と呼ばれる空間は闇なのか?
なぜ、近いと思う星までを遠いイメージで見ているのか?
もし、宇宙の闇の空間が至る所から照らされて障害物だらけで、光が一直線では進まなかったらどうだろう。
その光は遠回りして、到着までに時間がかかっているかもしれない……
と、思いながら今日の下校も道草して駄菓子屋に寄っている。
「んー!
黒糖麩菓子うめぇーッ!!」
光は、道草してるから届くまで時間がかかるのさ……。
近道