近道

近道

遠いようで近かったりする……

誰だって星空を見上げる機会があるなら、一度は考えることがある。
星たちが住んでいる宇宙と呼ばれる空間の事を。
しかし、ぼくたちちっぽけな人間にはわからないことばかりで、考え始めても気が遠くなるなるばかり。1光年とかの距離、人類の域では計り知れない。だから、じっくり妄想する。それは、人間たちの錯覚の世界だということを。この地球上で、直線上での光の速さの単位に囚われ過ぎてやしないかい?

きっと宇宙と呼ばれる道の空間には、人間には知らない罠がある。

なぜ、星たちは光っているのか?
なぜ、宇宙と呼ばれる空間は闇なのか?
なぜ、近いと思う星までを遠いイメージで見ているのか?

もし、宇宙の闇の空間が至る所から照らされて障害物だらけで、光が一直線では進まなかったらどうだろう。
その光は遠回りして、到着までに時間がかかっているかもしれない……

と、思いながら今日の下校も道草して駄菓子屋に寄っている。

「んー!
黒糖麩菓子うめぇーッ!!」

光は、道草してるから届くまで時間がかかるのさ……。

近道

近道

遠いようで、近かったりする……

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • SF
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-09

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