⬛︎朗読詩「神様を見守る会。」

神様を見守る会

#わたしの本音
ニーチェも知らないやつが、
わたしの太ももを見ながら
今日はどちらまで、なんて
抜かすもんだから
わたしはもう髪をドライヤーで
乾かすのもやめたし、
神様を信じることもやめた。

#神様の正体
じいくじいくと鳴かなくなった。
渇いた私から引き剥がされるようにして、彼は鳴かなくなった。
鳴かなくなってから、夏が終わった。
もうだれもなかない、蟻の行軍を尻目に
私は眠りについた。

#かみはしぬ
ウィノナ・ライダーにはなれなかった。
そんな私を尻目に、彼らは今日も街へと繰り出していく。
彼らの行く末には、煙を吐いたスマートフォンが羅列されていたけれど
神様を信じることをやめたわたしにはもうなにも関係がないことだった。

#脚元の蝉
深刻なエラーが発生しました。

#神様は死ぬ
わたしも死ぬ。

⬛︎朗読詩「神様を見守る会。」

⬛︎朗読詩「神様を見守る会。」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted