他界の詩

夜邘/Yau

彗星は落ちる。黒煙が青々の夜空と溶け合い、ああ、あの子は、焼死体になるんだね。梟の声が刺すように、ここは、もう、楽園ではないのだから、どこへでも行きなさい。山猫は眠ることなく子作りをするし、棚田はすべて枯れて、きみは金色の景色を忘れた。だからこの恋文には、泉で泳ぐ魚ほどの価値もない。もう、どこへでも行きなさい。安心しなさい。ここは楽園ではないのだから。

湖に人々が集まって、炎を見て、怖がっていた。ああ、燃えるという、現象に熱い、気体が人間にへばりつく。きみが歌うから、ここは劇場のように、人。人。人がいて、死の傍観の仕業が、語っている。野菜の収穫のこと、炎、雨漏りした小屋のこと、炎、飼っている犬のこと、炎、炎、ほ、の、う、が、焼きつくしてしまえ。と。あの子は思えもしないようだ。と。僕はわかっている。と。炎、が、美しい。

「「「 やっと、山火事となった光景は、一生    だろうと思います。楽園はどうして     ですか。いえ、どうして僕は      ですか。どうして、ですか。 炎、

   どうしてあの子は        ですか。 」」」

村と人間、が、塊になって、つまり、炎。  。  。炎のひとつにもなれず、僕は楽園を忘れない。 炎、
     炎、
  炎、が、人間を、待って、いる。
いつかの、楽園の、炎。 炎が。

他界の詩

他界の詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-10-08

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