夜明けの灯り

夜明けの灯り

なん年ぶりかに訪れた、

やぁー久しぶり!

一晩中鳴っていた風が、
陽と共に止み雲に覆われた空の下、
なん年ぶりかココへ訪れた。
時間帯は違えど、
その場所は変わらずの姿で、
快く出向いてくれた。
小高い山と海岸に挟まれたココでは、
懐かしい頃は星ばかりを眺めていた。
約束したかのように、
毎朝、必ず東雲の時に、
そうしないと怒られたからだ。
あの時の空はよく言っていた、
"もう少しもう少し、
ちょっと先を見つめれば良いのにな?"
あれからはその意味が、
わかった気がして、
今日からまた訪れている。
明日からも、またよろしくな!
そう見上げてその場を立ち去った、
陽の明るさが、
その方角に届く前に、
そっとわからぬように。

夜明けの灯り

ココがぼくの居場所だ。

夜明けの灯り

今朝、撮れたての朝焼けです。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-07

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted