明るい夜

明るい夜

人が寝静まった夜中の頃、

人が居ない理想の時間……


深い闇の世界とは大嘘で、
夜は騒がしく生きている。

見えないものが沢山彷徨いて、
昼間とあまり変わらない。

夜空は明るく、
暗い夜なんて見当たらない。

騒がしく思うのは、
自然の澄んだ音だけしているから。

この世界は、
人が動かないから自然なんだ。

人の雑音や声も無い、
誰もが願う理想の世界。

愉しみと言うものは、
無言で居ても幸せになれる事。

この世界は人の限りを教えてくれる、
それを越えてはいけないと言う。

精霊と話せる時間、
声も要らない優しい時間。

眩しく煩いだけの昼間より、
騒がしく明るい夜が好きだ。

煩わしい人が居ない、
明るい夜が大好きだ。

明るい夜

精霊たちと話したくて。

明るい夜

人が居ない理想の時間。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-06

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