嘶き

きょうは味覚が狂っているな
突飛な事に走った所為か
きょうも躰は窶れているな
精神の具現がこの躰なのだ
同系色から睨まれている
あなたの補色に私はなりたい
筆をとり舌先に描く
明日を忘れるための呪文を
嘶く脚に魔法をかける
解けてしまうまでが理性の味だ

嘶き

嘶き

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-02

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