団子の跡

団子の跡

年に2回の、

んー……こらっ!


空も機嫌が変わりやすい、
袖も長くしたり戻したりと。

秋の虫は相変わらずで、
小雨の中でも話している。

いつも屋根の下で眺めるヤツも、
風の誘いに負けていた。

窓の隙間を見つけ出し、
居なくなって早二日。

小雨もあるし空腹で、
この二日で何してるんだ?

届かぬ声を外へ向け、
気まぐれなヤツの帰り待つ。

そう思って聴きなれた、
小声で近づくヤツの声。

やぁお疲れさん!お帰りと、
お土産付けた顔撫でる。

さぁお入りなさいと、
怒らないでね?と顔低く。

食べて飲んだらシャンプーと、
寝る前には説教するよ!

小雨も上がり風が吹く、
猫の道には団子の跡が……

団子の跡

恒例行事……?!

団子の跡

風も落葉を手助けし、その下の虫たちは話し騒ぐ事を止めない。そんな中で、またヤツが……

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-28

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