世界はいつも、美しくあって、希望を与えず
透き通るような青空
澄んだ美味しい空気
黒煙に染められた空
灰塗れの淀んだ空気
「明日はどうする?」
「明日決めればいい」
「今日のご飯は何?」
「今日は朝食だけよ」
美しく立ち誇る建物
周りに彩やかな草花
見渡す限り焼け野原
黒と白に覆われた町
たくさん笑った一日だった
おやすみなさい、また明日
今日が無事で、良かったね
明日を迎えられますように
世界はいつも、美しくあって、希望を与えず
世界はいつも、美しくあって、希望を与えず
同じ空の下のはずなのに、同じ空の下のどこかでこうも違うのはなぜ?
(御題を「HENCE」様より一部戴き、改変しました)