お手紙

音澤 煙管

お手紙

伝えるために書きました。

それでは、ご両親へ……

とかく人というものは、
素直を忘れる間抜けな動物。
唯一の伝達手段である言葉を、
必要な時に使えない。
恥とかプライドとか、
自身だけの頑なな、
他に値しないものに鎖を付けて。
何気ないその言葉も、
言われて使われて意味がある。
重くて気軽に使える言葉、
今、使う時が来る。

お腹を痛めて十の月、
わがまま、躾、黙って見守り、
身を削り時間を費やしこの日が来た、
明日の今には生家を出る。

お母さんありがとう、と。
今は素直で素晴らしい人間の、
あなたの娘より……。

お手紙

これ以上に伝わる手紙はありません。

お手紙

人生には、何度かの節目とイベントがある。その中でも大イベントとなる、その時のお手紙の事。

  • 自由詩
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  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-09-19

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