ミルク・ティー

朝からミルク・ティーを飲んでいると、なんだかお姫様になったようなここちで、曖昧。君のことも救ってあげたいんだけど、と思ってるうちにカサブランカ、アリウム・コワニーがわたしを覆っておひめさまになってしまった、わたし。うつくしいドレス、すがたのわたしを君はど う み る ? 。花弁のスカートから空がうまれた、わたしはそれをただみていた。勝手に色を変えて飾られていく空、青、赤、黒 こんぺいとう、それをみている世界。ねえそれわたしがつくったものだよ。そう、わたしはおひめさまだからなんでもできるの。そう。うん。だからなにもかもはわたしだったが、わたしはミルクティーなのでなにもかもはミルクティーだった。猫、そうねこになりたい。ミルクティーと猫は似ている。すいこんで、大地、地につく足がない。さらさら。

ミルク・ティー

ミルク・ティー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-16

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