一日

ダシを入れ忘れた味噌汁を塩水にして飲むような感じで人生やってる。それでもマックのポテトはおいしい、塩分過多でゆるやかに死んでいる。
空が灰色だった、だから気分は晴れやかでなんだか最高だった。(日差しは、刺してこわい…!)「空が灰色だね」「ぼくたちは灰色だね」「フラミンゴだね」「綺麗だね」そうかな。朱くないフラミンゴ。動物園に行ったら物珍しさでエサくらいくれるかもしれない。跛であなたのとこまで歩いたら足あとは半分だね、それすらも雑踏がかき消して、わたしはいなくなる。
「I was born」「わたしは生まれさせられた」…パパとママには、口が裂けても言えないよ。でもそれが西洋の言語が端的に表した真理なんだなあ。だったら花はなんのために咲いてきた?芽吹いて、咲いて、萎れて、こぼれてまた芽吹く、そのやるせない連鎖を不覚にもうつくしいと思った中学生の春。
君とカップラーメンを啜って、なんとなくアイスを買いに行って、それだけでよかったなんて、なんて贅沢だろうか、と、天井と話している今。

一日

一日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-16

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