風船が気流に甘んじて逝こうとする、歪む表象、延命の早朝、縋れない宗教、エトセトラ、3時24分、はやく楽になりたい。ある一人の女の子が、一人の男の子を上位存在として信仰しだしてから私たちの時代は始まったらしい。神話。その女の子は愛されるままに結婚し、男の子は孤独なまま死んだそうだ。うれしい事実。
涙を流せば楽になれるってほんとうですか?それならたぶん、つらいとか、くるしいとか、うれしいとかたのしいとかを脳みそから涙腺に溶かして、瞳(メ)から排泄するんだろう、それなら楽に決まっている、感情のスープ、へんなあじがしてまずいのも当たり前だ。
りんごサイダーの缶のフタをあけて異様な喪失感。抜けていった炭酸とともに、ぷしゅうと、なにか大切なものまで失くしてしまった気がする(勿論、私が忘れているだけかもしれない)。その飲料の味はぱちぱちと私を責めておいしかった。原価20円のジュースを150円で買うことが豊かさ以外のなんであろう?しかし炭酸で薬は飲めないので少し後悔した。
折角取り戻したもの、恋をして全て壊れた、恋と双極性障害は似ている、得たものこわして、破滅と抑うつで成り立つ自我、恋は嵐ではなく、憂鬱は心でなく、ただ脳の誤作動、精神、ブラックアウト、本の一ページまでざらざらにすりつぶして見えなくする、そして滞留、あなたは特別な存在なんかじゃない。
いつもの朝、止まない詩、意味のない、死

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-16

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