内括約筋と交感神経

真っ暗な部屋でベッドで横になり、今日見つけた雌たちの写真を眺めながら、
色々なことを妄想してマスターベーションをしたり、写真をなめたりする、それが私の日々の日課だ。
『今日の雌は足がいい、顔が美しい』などということを一人でニヤニヤする
この時間が人生における至福というものなのだろう。
私は現在54歳で独身だ、大手企業の重役を担っている。貯蓄もあり、老後の生活も安定している。
それ故に私の貯蓄を目当てで近づいてくる女性もいる。だがしかし私はすべての誘いを断る、私には
大切な雌たちがいるからだ。ここで私の過去を紹介しておこう、昭和四十年F県のH市で誕生した
両親ともに少し変わっていたが何不自由なく育ち、高校生まで健全に育った。しかしそんな平穏な日常に
終わりを告げるように、両親がいなくなった。
死因は不明だが、虫による毒だったらしい、私は束縛が解けたようで嬉しくなった、両親がいないことで
否定されることが一つもなくなったのだ。
葬式は行ったが、両親の祖父が喪主を務めた。
式では親の友人等も参列したとても泣いている者も
喚いて泣いてる奴もいた。正直泣いてる人たちがバカみたいに交尾して喚いてる猿に見えてしまい私は腹を抱えて笑いそうになった、こんなに笑えたのは生まれて初めてだった。こんな笑いを届けてくれた虫達をこよなく愛することにした。

内括約筋と交感神経

内括約筋と交感神経

完璧人間のフェチニズム

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-15

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