影を喰う

蠢く宵に怯えているのか

余は酔狂、汝を衒えばそれでいい

渦巻く宵に悶えているのか

要は愛憎、狼放てばやむはなし

穿つは澱んだ眼の色よ

影を貫き残りを嘱す

どろどろどろどろ手を伝え

どろどろどろどろ夜を呑め

喉を掻き混ぜ空と散れ

声を梳かして藍となれ

影を喰う

影を喰う

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-14

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted