想い出の死骸

躰から心を取り出して
視えなくなるまで圧縮したい
首から下は頭の奴隷で
首から上は躰の奴隷だ
歩く度に壊れていく
血が固まっていく感覚がする
それでも意識が彷徨っている
命令なんてしてないのにさ
私を変えたのはあんたじゃないか
季節の残滓で失明している
あの日の四時間だけが人生だった

想い出の死骸

想い出の死骸

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-09

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