嘘と告白

自分のことを一番知っているのは自分か

もしそうならばおまえはこれまでにそれを誰かに

その全貌を包み隠さず脚色することなく

告白したことがあるか

まず告白しようと思える相手はいるか

今までにいたか

人間じゃなくてもいい

これに対して否というのなら

まっさらなあなたを知っている者はいないということ

"一番よく使う仮面がない"ということ

自身を含め対象すべてに嘘を隠しているということ

それをわたしは悪く言うつもりはない

肯定も否定もする気はない

わたしがいま直面していることだからだ

先の仮定を踏まえていま与える質問を

忘れずにいてくれたらわたしはそれでいい

「自殺は他殺か」