窓から聞こえる物音とわたしの深呼吸
ああ、こうなっちゃった
こうなるのか
わたしはそれを、望んだのか
いつもの道、川沿い
あなたの家まで緩やかに
くだったり、あがったり
電線がくもりぞらに延びていく
あなたから言われてはじまって
わたしから言っておわる
今日グラついてもわたしは、バランスをとって
お気に入りの服に袖をとおして
毎日をむかえるだろう
何事もなかったふりして
時間がいつのまにかアップデートしていくんだ、こわいな
新しいスタートへのわくわくとか
わずらわしい日々へのさよならとか
そういうのじゃなくて
なんかこういう時に限って
寂しさ、、とか、よく二人で行ったお店とか
そういうほんの少しの情が、なさけなく
あなたの家のチャイムを押すのを躊躇させる
窓から聞こえる物音とわたしの深呼吸
よし、
バイバイ
窓から聞こえる物音とわたしの深呼吸