彩度からの予告

彩度からの予告

    
    


      





饒舌に吐き出すと

間違えてしまいそうで

少なく落とすと

ちぎれていってしまいそうで

隣りとは

近さではなく

むしろ真底の儚さで

通りすがりを越えて

一層それは

悲劇的で

それでも

なお欲して

過ちの痛覚を

重複する

守られぬ空の彩度の明日

わたしたちが引き裂かれる


      

彩度からの予告

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

彩度からの予告

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-08-31

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