Space Battle

いろいろおかしい文面などありますがご了承ください
辛口コメント待ってます!

 俺の名前は灰坂恭二(はいさかきょうじ)。はいさか、な。間違っても、はいざかとは呼ばないでくれ。普通の高校に通っている、普通じゃない高校生だ。普通じゃないとはどういうことか、その説明をしよう。
俺は自分の両腕に包帯を巻いている。いわゆる、「封印」ってやつだ。この時点で多くの人が思うであろう・・・厨二病だ、と。しかし、そうではない。厨二病というのは、

・自分を特別な存在だと思っている
・難しい言葉が好き
・かっこいいのが好き・・・など。

このことから分かるように、俺は厨二病じゃない。違う。断じて違う。まぁ信じる信じないは自由だが・・・。
少し話を戻す。なぜ両腕を封印しているかについてだ。よく、炎が出せる、とか、触れると対象物が腐り果てていく、とか、手から龍を出せる、とか・・・
いろいろな異能の力があるが、俺もまぁその類だ。俺もある『力』を持っている。その説明はあとにしよう。
 次に、なぜこの『力』を手に入れたのか、その経歴を話そう。
2012年12月21日、マヤ文明によって地球が滅亡する、なんて噂が立てられた日。実際は宇宙人によって地球を乗っ取られるというものだった。そこで宇宙人と全面戦争をすることになった。しかし、火力が全然ない。あっちはオーバーテクノロジー、地球では造れるわけのない武器を使ってくる。だからこっちも地球で作れる限りの武器・・・いや、『細胞』を世界から選出された七人に打った。その細胞こそがこの『力』を得るためのものなのだ。だが、こう思う人がいるだろう。「選出基準は?」。それは・・・

素晴らしい想像力をもった人

別名「厨二病」。そう、俺は元々は厨二病だったのだ。だからこの『力』を手にしたとき凄くうれしかったしワクワクした。特別な人間になれた。だが、次の日から、厨二病を恨むことになる運命の日が待ち構えていた―――。
 嘔吐、下痢、めまい、幻覚、幻聴、激しい頭痛・・・。一日目に両耳の鼓膜は破れ、目は失明寸前に。手足の感覚もなくなり、体温が急激におちた。研究施設での実験だったのだが、南極の海に裸で放り出されているのかと思った。研究員の話によると、細胞の副作用らしい。こんなつらいことになるなら、想像力なんていらない。そう決心したし、厨二病を否定しようと思った。
そんなことが三週間続いた。朝目覚めると、目はよく見えるし、かなり遠くの音も聞こえてくる。うるさかった。鼓膜は破れ、失明寸前までになっていたはずだが・・・。手足もこれまで以上に細かく動く。足の指が一本一本曲げられる。正直、気持ち悪い。自分の体じゃないみたいだった。ほかの六人も同じだったらしい。そして、その日からその『力』が使えるようになった。
 この辺で、俺の『力』を説明しておこう。俺は、無から刀が生成できる。何を言ってるんだこいつは?と思われても仕方ない。俺も最初は訳が分らなかった。方法はこうだ。まず、手を合わせる。そして、その手をどんどん離していくと刀ができているのだ。そのままでも十分使える。なにせ刀だ。切れ味も相当なもの。しかし、できたときに刀の名前を呼ぶと、刀が変わる。日本刀と言えば日本刀になる、ということだ。ほかの六人の能力はあえて伏せておこう。
説明が長くなったが、最後に。
今は、2012年10月15日。戦争まであと2ヶ月。この『力』を手に入れたのが、今年の8月。結構扱えるようになってきた。そして今日は月曜日。学校だ。普通の進学校。俺が異能者ということはバレてはいけない―――。

 「おーっす!恭二!」
そう声をかけてきたのは、川谷健弥(かわたにけんや)。この高校で仲良くなった。
「お前さ、厨二病もそろそろ終わりにしないとやばいぜ?」
「だーから厨二病じゃねーって!」
そう、俺は厨二病じゃない。
「いや、でもよ、腕に包帯巻いてるって重度だろ!」
本当に封印してるんだ。これを解いたらどうなるか・・・。いただきます!もできやしない。せめて手袋にできたらいいんだが、特殊な包帯で特殊な巻き方をしないと封印できないのだ。
「暑くねえの?まぁ、最近は涼しくなってきたけどなー」
「ちょうどいいくらいかな?」
本当は少し蒸れる・・・なんてのはなく、通気性がよく涼しい。スースーする。男子がスカートを履いたときの感覚がこんなもんかななどと考えていると、
「ハイジー!おっはよー!」
うしろからやってきたのは本原火織(もとはらかおり)。ハイジというのは俺のあだ名。灰坂のハイ、恭二のジ、合わせてハイジ。そして彼女も・・・異能者だ。
「おうおうハイジくん、相変わらずの厨二病ですなぁ(笑)」
「うるせぇよ、ってか、俺の大変さ知ってんだろ?」
「えへへ♪」
火織は天然女子。この学校のアイドルでもある。惚れた男子は数知れず、だ。そのたびに俺は、鋭い視線を浴びなければならない。なぜかって?そりゃぁ・・・火織とは幼馴染・・・だから。
「や、やぁ本原さん!今日も可憐だね」
なんてキザなセリフだ健弥君。
「えー?そんなことないよ?」
「いや、とても可憐で美しい。僕と付き合ってくださぁーい!」
確か、これで56回目の告白だったと思う。よく挫けないな。
「またそれー?もういいよ(笑)」
火織も冗談ととらえ始めている。気の毒な健弥君だ、うん。
俺たち三人ともう一人を加えた四人がいつも一緒にいるメンバー、いつメンだ。
そいつはいつもなら来るはずなんだが・・・忙しいのか来ない。
「今日の一時限目なんだっけー?」
「健弥、登校中毎日聞くよな。覚えとけよ」
「うるせえよ恭二!俺は本原さんに聞いてんだ!」
「ごめん!今日朝連あるから先に行くね!」
おぉ、早い。そんなに健弥と話したくなかったのか。
「本原さん・・・そんな・・・・・数学って聞きたかった・・・」
「覚えてんのかよ!」
そんな他愛のない会話をしながら俺たちは教室へと向かった。

健弥と俺は席が前後。だから、休み時間はよく話す。
「はぁー・・・一時限目数学って眠くなるよなー・・・英語も」
「健弥はなんでも眠くなるだろ」
「んだよっ」
と、その時、
ピンポンパンポン
「灰坂恭二君、本原火織さん、校長室へ来てください」
いきなり校長室へ呼び出し。俺と火織・・・共通することは、異能者。
十中八九異能者絡みだろう。もちろん、ここの校長には話してある。俺たちが異能者だということを。
「昨日、夜遅くにコンビニに行っていた途中で宙人に襲われたらしい」
宙人というのは宇宙人のこと。
「え?誰がですか?」
「君たちのクラスの池澤拓海(いけざわたくみ)くんだよ。今日休みでしょ?」
「そんな・・・・」
「なんで拓海が・・・何か情報をつかんだとか?」
「いや、それはないだろう・・・拓海くんは仮にも一般人。一般人に情報を盗まれるほど、奴らもアホじゃないだろう」
「そうですよね・・・・じゃ、なんで!?」
「それはまだ調査中らしい。それより、拓海君が心配だ。君たち、授業はいいからお見舞いに行ってあげなさい」
「「はい!」」


「すいません!池澤拓海さんの病室はどこですか?」
ナースセンターで病室を聞き、飛び込んだ。
「拓海!」「池澤くん!」
「な、なんですかあなたたち!ほかの患者さんもいるんです!静かにしてください!」
ナースさんに怒られてしまった。まぁ、当たり前か。
「す、すいません・・・」
「拓海、大丈夫か?」
「・・・」
「池澤くん・・・?」
「返事がないただの屍のようだ(裏声)」
「!拓海!無事だったんだな?」
よかった。意識はあるみたいだ。
「まぁ、頭打たれたくらいかな?心配いらねえよ」
「よかったぁ~・・・」
本気で安心する火織。相当心配してたようだな。
「そういや拓海、なんで襲われたんだ?」
「わかんねぇ・・・」
「そうか・・・病院だからって油断は禁物だな。」
「そうだね・・・池澤君気をつけて!」
「じゃ、俺たちは帰るか」(にやっ・・・)
そういって病院を後にした。その時、拓海がニヤッとしたのは俺の思いすごしだろうか・・・。まさかあいつ・・・!ナースさんと(自主規制)

「「失礼しまーっす」」
校長室に帰ってきた俺らは校長先生に挨拶を・・・あれ?校長先生がいない?
そう思っていると校長先生が入ってきた。
「おぉ、君たち、いつ帰ってきたんだい?」
「今帰ってきましたー」
「校長先生はどちらへ?」
聞くと、全校集会にて拓海のことを話していたらしい。
「それと、君たちには言っておかなければいけないことが・・・」
「なんですか?」
「近々、宙人第一調査部隊が来るとNASAから連絡があってね。戦闘の準備をしていてくれ・・・。」
「「!!」」
2ヶ月前に調査部隊が攻めてくるとは・・・。初めての実戦か・・・・。
いろいろな不安が過ったが、なんとかなる気がした。ふざけていると思うだろうが、こんな時こそ冷静にならないとだめだと思う。横を見ると、火織も覚悟を決めたようで、こぶしを握りしめていた――――。

Space Battle

考えるのは楽しいですが、やっぱりこういうのは疲れます><
ラノベ作家さんは凄いと実感しました

Space Battle

マヤ予言の日、地球人は宇宙人と全面戦争をすることになった。 そこで地球で最高の武器・・・いや、『細胞』を世界で選出された7名に打ち込んで素晴らしい『力』を手にする実験を試みた。 これは、その7名のうちの一人、灰坂恭二視点の物語――――。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-24

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