「あの星を君に上げる」


指さしたのはとても小さな星で


「どうしてあの星なの」


迷子にならないように


ほら今みたいに、どこにいるのか分からなくならないように


そう言って私を見た


「迷子になんかなってないよ」


キラリと流れた星が


彼の顔をそっと照らした

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-08-26

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