ひとりから世界へ
猫 屋根に飛び乗りました
しとやかな尻尾を連れて
夏 野原に流れて行きました
湿った匂いが通り抜け
窓枠から眺めています 缶を床に擦らせながら
子供の亡霊を引いています 煙を髪に絡ませながら
歴史を残しても誰もいない 雷
小道を歩いても戻らない 会え ない
戻らないのなら
残すものはありません
ひとりから世界へ
猫 屋根に飛び乗りました
しとやかな尻尾を連れて
夏 野原に流れて行きました
湿った匂いが通り抜け
窓枠から眺めています 缶を床に擦らせながら
子供の亡霊を引いています 煙を髪に絡ませながら
歴史を残しても誰もいない 雷
小道を歩いても戻らない 会え ない
戻らないのなら
残すものはありません
ひとりから世界へ