秋果て
ばいおりん
ぎゃぎゃ
片足が進まない
恋の行方を考えるほど
前なんて見れないよ
飽きてなんかいないよ
でも二人の将来を見つめると
君なんて見れないの
あの頃に戻りたいなんて
気付かれないように呟くの
そんなこと何も無かったように
下を向いて笑って駄弁るの
片手が掴まない
君のことを追いかけるほど
振り返ってしまうよ
飽きてなんかいないよ
でも涙を大量に飲み干すと
吐きたくなってしまうの
初めからやり直したいなんて
気付かれないように呟くの
するとやっぱり何も知らないかのように
私を向いて笑って「別れよう」
秋果て