eimin
しんせ
かんそうなが
長く続いた人生は
曲が止まれば終わります
平均寿命になったので
ぴたっと息を引き取ります
涙がつうっと出たけれど
誰宛のものかなんて
皆目検討もつきません
儚い夢のように
一度目を閉じれば
そこにはもう
幾つの切なさもありません
書き留めた文章は
燃えるまで机にあります
精神微病であったので
出来れば共に燃やして下さい
風がすうっと吹いたので
走馬灯が段々と
視界に薄れてゆきます
儚い夢のように
再び目を開けたら
そこにはもう
誰も知り合いは居りません
eimin