碧の静寂
独りの空間が幸せ。
彼は言った。
静寂は心地良い。
青空を独り占めできる。
心安らげる風に身を任せて。
そのままの自分でいられる。
取り繕わなくていい。
その開放感は、なにものにも変え難いほど大事。
私にも深く理解できる感情。
人間だから。
生きていると、心の波は変化し続けていく。
望んで静寂を選んでも、再び温もりに触れたくなる瞬間が訪れるかもしれない。
それもまた人生。
過去に掴まれる時があっても、自分を責めることはないと思う。
手に入れた自由は、そこにあるのだから。
無くなったりなど、しないから。
彼の心が永遠に守られ、安寧であり続けますことを祈って。
碧の静寂