夏の芝生を枕にして
出かけるようになりました
ぼくは相変わらず
ぼくは相変わらず
相変わらず
相変わらずです
木陰に行くのは気が引けたので
芝生の拡がるところへ行き
考えていたことを脱ぎ捨てて
太陽に睨まれながら
ぼくも負けじと睨み返して
蝉時雨を聴いています
蝉時雨を聴いています
鬱陶しく思っていたこの不協和音も
期間限定のライブです
聴衆はぼくひとりだけです
ライブが終わってしまうのが
歳を重ねるたびに寂しくなって
時々彼等の真似をします
出かけるようになりました
出かけるようになりました
夏の芝生を枕にして