エーテル
空にのぼろうとしたけれど
空はのぼれるほど近くはなくて
空がわたしを見下ろすたびに
わたしが空を見下ろしたいとおもい
両手で雲を手繰り寄せようとしても
空に着くための手綱にはならなくて
掴むことなんてできるはずがなくて
茫然とただ立ち尽くすしかなかった
そんなあの頃のおもいでを
おとつい逢ったあなたとの時間に投影していた
宇宙になりたかった
エーテル
空にのぼろうとしたけれど
空はのぼれるほど近くはなくて
空がわたしを見下ろすたびに
わたしが空を見下ろしたいとおもい
両手で雲を手繰り寄せようとしても
空に着くための手綱にはならなくて
掴むことなんてできるはずがなくて
茫然とただ立ち尽くすしかなかった
そんなあの頃のおもいでを
おとつい逢ったあなたとの時間に投影していた
宇宙になりたかった
エーテル