句点の潮

句点の潮

    
    


      



纏わぬ胸を合わせ

互いを擦り合わせた挙句

疾る 声

貫く 痺れ


微かな時


朝になれば日々に戻り

夜は微塵のささやかさへ

繰り返す夜の潮 朝のせわしなさ


ひとは

結び合うひとがいて

一日を 背負える



あなたは

わたしの顔を

あの時に見ながら

朝を繋げてくれる


一日を句点で終えるように

剥き合う


      

句点の潮

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

句点の潮

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-08-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted