死線の闘争

西園寺リルケゴール作品集2

死線の闘争

    
    


      




ひとたちは

必然へと 残ろうとする

偶然からの ある日の出頭令状を いずれ迎える前に



俺は おまえを眺めようとする

俺は信じようとする

唐突なあの日は

おまえの

必然の結末だったと

何故ならおまえは

おまえの生を必然のものとして 最期に残そうとしたのだから



俺たちは

偶然からの翻弄に散ったんじゃなかったさ

毎秒さらされる結末の際で 揺らされながら

せめて俺たちに残る必然を懸命に探していた



必然のさなかだけが、意味あるものを名づけ残すための、せめてもの自由なのだから



そんな日々だった


      

死線の闘争

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

死線の闘争

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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