よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート14

R. A.

こんにちは。R. A.です


このアカウントでは株式会社コーエーテクモゲームス・ガストブランドさんによるゲーム作品『よるのないくに』シリーズの最新作をイメージした小説を公開していきます


毎日18時15分前後の時間に作品を投稿します。(パート16より、金曜日のみの更新にします) 投稿される作品は1パートあたり1300文字ほどの比較的短いものです。それを数十〜数百パート程度書いて物語を完結させる予定です。完結後、全てを一つにまとめた完全版を公開します


元はこちらのアカウント(Knights of Nights: https://slib.net/a/23712/)で途中まで公開していたものを他アカウントで続けて更新していくという形になります。元のアカウントでの更新は未定ですのでご注意ください


よければ最後までお付き合いくださいませ♪


パート1: https://slib.net/93193
パート15: https://slib.net/93451

第1章: 邪なる力、その身に宿して

 レバーに近づいて、思いっきり押す。もう罠の心配はないので今度はためらわなかった。
「ふぅ…どうだ?」
 レバーを最後まで押し切り、両手を離し、腰に手を当てじっとりと額にかいていた汗を左手の甲で拭っていると、どこからか、ゴゴゴゴゴ…と何かが動くような鈍い低音がこだまして聞こえてきた。
「今度こそ、開いたね」
 リンが嬉しそうに笑って手を合わせる。
「ああ、そうだね。教皇様に与えられたこの任務も、たぶんもう終わりが近いな。…意外と早かったな」
 私は、うーん、と両手を上に上げて大きく伸びをした。安心したら、思わず大きなあくびが出てきた。
「もう、アネったら。あまり油断しちゃいけないよ」
 安心しきった様子の私にリンが慎重になるように釘を刺してくる。
「わかってるよ、でももう少しで終わりと考えると、その後の休暇が楽しみでさぁ」
「うふふ、アネらしい」
「そう?」
 私たちはおしゃべりしながら、左の小部屋から出ていった。



 今度こそ、と思いながら中央広間まで戻ってくると、案の定、大扉は開いていた。
「さあて、奥には何があるのかな。ちょっと楽しみ」
「邪妖じゃなかったら、いいけれど…」
 広間から見る限り、左右の道と同じように直線の廊下が続いているようだった。
 私たちは今までの調子で、大扉の向こう側にも足を踏み入れていった。
 一本道の石廊を歩いていく。両側に一定に設けられた小窓からは、左右に続く廊下の壁が小さく見えた。
 カサ…カサ…コツン…コツン…と私の草履とリンの靴が石畳とぶつかる音だけがこだました。
 ——どれくらい歩いただろうか、長い長い廊下を進んだ先には、玄関広間以上に広い大広間があった。
 そして、その中央奥間には何かが『刺さって』いた。

よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート14

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よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート14

『よるのないくに』最新作をイメージした小説です。毎日18時15分前後の時間に作品を投稿します。(パート16より、金曜日のみの更新にします) 投稿される作品は1パートあたり1300文字ほどの比較的短いものです。それを数十〜数百パート程度書いて物語を完結させる予定です

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更新日
登録日 2019-08-07

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