よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート11

こんにちは。R. A.です


このアカウントでは株式会社コーエーテクモゲームス・ガストブランドさんによるゲーム作品『よるのないくに』シリーズの最新作をイメージした小説を公開していきます


毎日18時15分前後の時間に作品を投稿します。(パート16より、金曜日のみの更新にします) 投稿される作品は1パートあたり1300文字ほどの比較的短いものです。それを数十〜数百パート程度書いて物語を完結させる予定です。完結後、全てを一つにまとめた完全版を公開します


元はこちらのアカウント(Knights of Nights: https://slib.net/a/23712/)で途中まで公開していたものを他アカウントで続けて更新していくという形になります。元のアカウントでの更新は未定ですのでご注意ください


よければ最後までお付き合いくださいませ♪


パート1: https://slib.net/93193
パート12: https://slib.net/93376

第1章: 邪なる力、その身に宿して

 私は、今のところは岩人を引きつけることに考えを及ばせた。そうと決まったらまず相手の敵視を集める必要がある。私は岩人に走りよった。
「来いよ、頓馬(とんま)!」
 そう言って、刃を傷つけない程度に軽く峰打ちを食らわせた。こつんとぶつかった衝撃は、本当にその巨躯に響いただろうか、分からなかったが、どうやら挑発は成功したようで、岩人はもうリンの方など向きもしない様子で私を直視している。このまま、リンが鬼火たちを駆除するまで引きつけだ。
 岩人からの一撃が来る。前に振り払うように繰り出された、大振りの右腕だ。私は冷静に後ろへ一歩飛び退いてそれを回避する。そして、ちらりとリンのほうを見てみる。
 リンは、一匹の鬼火を撃破してもう一匹に向かおうとしている時だった。なら、もう一撃、奴の攻撃を誘発すればいい。そうすればベストタイミングでリンがこちらに戻って来てくれるだろう。
 岩人を見ると、まだ態勢を立て直していないようだった。私は次も避けることができるように、一度そこで大きく深呼吸をする。気分は落ち着いた。あとは攻撃に備えるだけだ。
 そして、岩人は動いた。今度は左足を持ち上げて踏みつけようとするようだった。回避することに備えて岩人から視線を離さないでいると、ふと、私はあることに気がついた。
 岩人が上げた左足が、もっと正確に言えば左足の裏が、頭と同じように青白く光っているのだ。ということは…。
「まさか、あそこも弱点なのか?」
 岩人の足踏みが繰り出された。私は先ほどと同じように、後ろに飛び退いて避ける。どうやら岩人の弱点は頭の他に足の裏にもあるらしい。この発見は、戦いに利用できるかもしれない。
 今の隙に、リンのほうを再び見てみると、彼女は私のすぐ後ろにいた。
「お待たせ! 引きつけてくれていたおかげで鬼火は倒せたよ」
「ありがとう。それで今度はこいつだ。弱点らしきものは、頭と、そして足の裏にあるらしい。また攻撃を引きつけるなりして、足を上げれれば私は攻撃できるんだけど…」
 今までで判明した、伝えるべき大切なことをリンに伝える。リンは、私の言う言葉に合わせて岩人の足と頭をちらりと見て、そして両腕を構えた。
「私なら、頭を狙えるね。何かできないか試してみる」
「ああ、そうしてもらえると助かるよ。私はもう一度足元であいつを引きつけてみる」
 そうして正面を見て、二人は動き出した。リンは頭を捉え、私は足元へ向かう。足元に到達した私は、もう一度、岩人に峰打ちをして、様子を見る。
 岩人の頭のほうへ、空を見上げるようにして仰ぎ見てみると、岩の頭が少しだけ動いて下の私を見つめ、目が合った。目が合ったのと同時に、ゆっくりと岩人の足が上げられるようだったが、その前に、岩人の頭で一つの小さな丸い光が輝いた。
 何が起きたのかはすぐわかった。リンの魔法球が、岩人の頭に衝突したのだ。ほぼ直撃といった感じに私には見えたが、ダメージはそれほど通ってはいないようにも見えた。

よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート11

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よるのないくに3 〜翳ゆ月明の神巫(かんなぎ)〜 パート11

『よるのないくに』最新作をイメージした小説です。毎日18時15分前後の時間に作品を投稿します。(パート16より、金曜日のみの更新にします) 投稿される作品は1パートあたり1300文字ほどの比較的短いものです。それを数十〜数百パート程度書いて物語を完結させる予定です

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更新日
登録日 2019-08-04

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