空白の心

空白の心

今日も君がいない
同じ時間 同じ場所なのに
いつもいるはずの君はいない

失った時は「ふーん、そうなんだ」
意外とこの悲しみは浅いものなんだなと
思ったりした

だけど、時を重ねるごとに
君の記憶が薄れる度に
忘れたくなくて
何とか思い出しては
今更 泣いている

悲しみが廻る時計と共に
積み重なり深くなる
今は君の顔を思い出すだけで
何処に居ても
涙が堪えきれない

ずっと薄情だったのかな?
泣いてばかりは責めているみたいだよと
言っていた自分が本当に間違っているように
感じる
だけど、そう言っていたように
その言葉を守らなくてはいけないのかな?

抜け出せないよ
強くはないよ

変わりたいと思いながら
変われないままでいる

嘘のように思えて
届かないのに
届く気がして

時と共に増えた痛みと悲しみに戸惑っている
まだ 気持ちの整理がつかないまま…

進んでいるのは時間だけ

空白の心

空白の心

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-25

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