木漏レ日

同心円状 立つ 大樹の群れ

童心遠方 截つ 体躯と暮れ

雲が泪をふと零すように

地に降り注ぐの 薄明光線

裂いたページを心にバラ撒く

割いたエイジをノートに囁く

回想綴れば滲む淡色

敗走瞑れば褪せ果つ消息

身に安寧を帯び纏うように

身に光芒を飽くまで浴びるの

しにゆくあなたにつたえるために

しにゆくわたしにつたえるために

とけるすがたは砂糖のようね

木漏レ日

木漏レ日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-25

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