五時間目のチャイム


嗚呼、制服がぬれて
沈んでいく
泡がちいさく、ちいさく上っていく
それはすこし眠たい、五時間目の退屈な時間に似ている


汚いに綺麗が入り込んだ様は
純粋ではなくなっていく女子高生に似ている


重くなればなるほど、軽くなっていく
水中に誰かがわすれたゴーグル
わたしみたい


ゆらめきながら、背中がそこについた


うっすらと遠のいていく
五時間目のチャイム

五時間目のチャイム

五時間目のチャイム

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-22

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