放課
渡り廊下は酷く殺風景に映り
保健室の花瓶には紅い花が挿されていて
理科室の窓は少し煤けていた
放課の鐘が響き渡ると
すべてが息を吹き返したような心地になり
彩りを取り戻した日常に風景を変える
美術室前の壁に展示されている絵を見にいくと
いつも先にいるはずの人は
何故だかきょうはいなかった
ぼやけた頭はいつまでもぼやけたままで
制服を脱いだ先のことなんて、想像もつかなかった
放課
渡り廊下は酷く殺風景に映り
保健室の花瓶には紅い花が挿されていて
理科室の窓は少し煤けていた
放課の鐘が響き渡ると
すべてが息を吹き返したような心地になり
彩りを取り戻した日常に風景を変える
美術室前の壁に展示されている絵を見にいくと
いつも先にいるはずの人は
何故だかきょうはいなかった
ぼやけた頭はいつまでもぼやけたままで
制服を脱いだ先のことなんて、想像もつかなかった
放課