光彩で流れるひと

光彩で流れるひと

   








まだ振り返り見ていた

人混み

溶ける

背中の行方

クレパスで夏を生みたい女の子


「宿命なんて虹は忘れた」


おはようを切り取る電車 見ないまま

僕の呼吸が昇る 

青い絵


青い帆は

時の浜辺を憂いなく

褐色の街 駆け抜ける


虹で描くスプリンクラー

  光彩で流れるひとが見える 朝靄




  

光彩で流れるひと

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

光彩で流れるひと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-20

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