受験勉強
模範のような才色兼備のあの子
もしもあの子になれたら、
なんて考えてしまって
いまの自分が、
いまのゆくさきが
どこを目指しているのか
最終的に何がしたいのか
わからないまま時が流れた
あの子はいつも笑顔で
あの二人組は
いつも仲が良かったように見えた
受験を追えて十八ヶ月
あの二人組のうちのひとりが
連絡をくれた
気さくなスタンスは色褪せていなかった
受験勉強はたのしくなかった
たのしくなかった、
けど
大切な人が何かに向かって
ひたむきに頑張っているのを
あの場所で感じたあの一年間は
今も記憶の片隅に残っている
受験勉強