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初めに世界の入り口がある。日溜りは生まれ育った呼吸と言葉が繋ぐどこかへの風の通風孔。
ここを願いにする。いや、祈りと記してもいい。
小さな青いもの。この身体の一部。その気持ちの重量。それは少し心許ない臆病もある。それでもここが始まり。ここから日溜りの明度が、調和の世界へコントラストを延べられるだろうか。
ささやかな希望がある。希望なんて形あるものじゃないかも。もっと無形。小さな身体の器官の、切なる情動。どこかへ。位置は定めない。無形の思いなのだから。
繋ぐもの。世界と交渉するもの。テーブルじゃなく喫水線。そこからの光の発熱。微妙な轍。刻むためのレトリックの火薬庫。
世界を、曖昧に、多様に、より救いを。
迷いはない。
わたしはすでに、いま、世界と呼応している。
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作者ツイッター https://twitter.com/2_vich