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初めに世界の入り口がある。日溜りは生まれ育った呼吸と言葉が繋ぐどこかへの風の通風孔。

ここを願いにする。いや、祈りと記してもいい。


小さな青いもの。この身体の一部。その気持ちの重量。それは少し心許ない臆病もある。それでもここが始まり。ここから日溜りの明度が、調和の世界へコントラストを延べられるだろうか。

ささやかな希望がある。希望なんて形あるものじゃないかも。もっと無形。小さな身体の器官の、切なる情動。どこかへ。位置は定めない。無形の思いなのだから。

繋ぐもの。世界と交渉するもの。テーブルじゃなく喫水線。そこからの光の発熱。微妙な轍。刻むためのレトリックの火薬庫。

世界を、曖昧に、多様に、より救いを。



迷いはない。


わたしはすでに、いま、世界と呼応している。




  

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作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-17

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