あなたはだぁれ?

ヤリクリー

注意事項
①このお話はフィクションです。
②米印の箇所は、ト書きです。読まないでください。
③カッコのかしょは、その人の気持ちを表しています。読んでください。
④男女比が3:3の声劇作品です。

あなたはだぁれ?

〔登場人物〕
・義昭(男)…主人公。雪江の夫。“よしあき”という名前。
・雪江(女)…義昭の妻。
・朱里(女)…義昭と雪江の間に生まれた一人娘。“あかり”という名前。5歳。
・和真(男)…義昭の弟。香波の旦那。“かずま”という名前。
・香波(女)…和真の妻。“かなみ”という名前。
・翔太(男)…和真と香波の間に生まれたという子らしいが、謎を秘めている。5歳。



(※義昭、雪江、朱里の3人がスーパーマーケットへ買い物に出かけていた。)

義昭:雪江。今日は、どれだけの買い物をするんだ?

雪江:今日は、4日間分を少なくとも買う予定よ。4日後の昼までもてたらいいわね。

義昭:了解。だから、さっき銀行でいつもよりも少し多めにお金を下ろしていたのか。

雪江:そういうこと♪

朱里:パパ~、ママ~。

義昭:ん?どうした??朱里。

朱里:あかり、フリキュアのカレーが食べたいの。

義昭:アハハ。少し気が早いぞ。

雪江:ちゃんと、朱里の分もかってあげるから。ね?

義昭:きちんと我慢ができたら、何かいいことがあるかもね♪

朱里:は~い。(´・ω・`)

雪江:えっと、トマトトマト…っと。あったあった。

義昭:そろそろ、トマトが出回るタイミングか。早いなぁ。

朱里:あかり、トマトきらい。

雪江:こら。きちんと野菜も食べなさい?好き嫌いはいけませんよ。

義昭:そうだぞ、朱里。好き嫌いなく食べられるようにしないと、フリキュアのように強くなれないし、上手に絵も描けないんだぞ。

朱里:だってぇ~。

雪江:朱里。

義昭:(あ、そうだ。前、会社の同僚が自分の子のトマト嫌いを克服させた話を聞いたいことがあったから、それでもやってみるか。スパルタのように厳しいものじゃないし。)

なぁ、雪江?ちょっと耳を貸してほしい。

雪江:何でこんなところで耳打ちされなきゃならないわけ?

義昭:今だから、最高なんだ。朱里にも関係があるし。

まぁ、聴けばわかる。お前にとっても有益な話さ。

雪江:…ま、今回は聴いてあげるわ。

どれどれ?

朱里:?


(※義昭が雪江に耳打ちをしながら、同僚の克服案件の話をする。)

義昭:以上さ。

雪江:それはナイスアイデアね♪確かに、今回は耳打ちが大正解ね。

朱里:パパ、ママ。なんかこわいよぉ。

義昭:ゴメンゴメン。

雪江:それじゃあ、プチトマトを3袋。

朱里:ねぇ、ママ。あかりのこと嫌いなの?

雪江:そうじゃないわよ。ちょっとした、“実験”っていうものよ。

義昭:そうそう。野菜を使って、試したいことがあるんだ。それには、朱里の力が必要、ってことさ。

雪江:別に、悪いことはしないわよ。

朱里:…ならいいけど。


(※3人は鮮魚コーナーへ。)

朱里:あ、いくらだ!食べたいなぁ。

義昭:しかも、ワンパックでこの値段か。そういえば最近、口にしてないもんなぁ。

雪江:そうね。今日は安いことですし、買いましょう。

朱里:やったぁ!(*´▽`*)

義昭:イェス!(≧▽≦)

雪江:うふふ♡


香波:あ、雪江さん。それに、義昭さんに娘さんも。

義昭:?

雪江:あ。貴女は、香波さん?

香波:はい、そうです。貴方の旦那さんの弟がお世話になっております。

義昭:あ、和真のことか!こちらこそ、いつも弟がお世話になっています。

翔太:…。
(※香波の後ろに隠れる。)

朱里:?

ねぇねぇ、香波お姉ちゃん。

香波:ん?何かしら?

朱里:香波お姉ちゃんの後ろで、誰かかくれんぼしているよ?

義昭:朱里。あの、後ろの男の子のことか?

朱里:うん。その子。

香波:この子ね。名前は、翔真。前、私出産したでしょ?その子が、ここまで大きく成長したの。早いわよね、子供の成長って。

雪江:そうね。子供の成長は早すぎるわよね。

翔太:…。

朱里:ねぇ。

翔太:…?

朱里:あなたはだぁれ?

翔太:…ぼ、ボク?

朱里:うん。

翔太:…しょうた。

朱里:しょうたくん?

翔太:…うん。

朱里:よろしくね、しょうたくん♡ (*^^*)

翔太:う、うん…。(照)

香波:あら?翔太。この子に照れたのかしら?

義昭:恥ずかしがり屋の男の子、なのかもしれませんね。

香波:そうかもですね♪

雪江:私たちはまだまだ先があるので、このへんで。

香波:失礼します。

朱里:バイバイ、しょうたくん。

翔太:ばいばい…。


雪江:ほら、これ。“フリキュアカレー”。約束通り♪

義昭:フリキュアふりかけも、あったよ。

朱里:ありがとう!パパ!ママ!


雪江:さて、買い物も終わったから帰るわよ。

朱里:は~い。


義昭:♪~。

…?

雪江:あなた?どうしたの??

義昭:雪江、これ。

雪江:何々?

『捜索願。この子を探しています。“玉野明良(たまのあきら) 男の子/5歳”見つけたらすぐに警察に連絡をください。』

義昭:それでさ。この張り紙の子、さっきの翔太って男の子に似てないかい?

雪江:…言われてみたら、確かに似ているわね。

義昭:…それでさ。

雪江:何かしら?

義昭:もしかして、アイツラが誘拐犯なんじゃねぇかって思えて来たんだよ。

雪江:なるほどね。

義昭:とりあえず、帰宅して片づけよう。食品を傷めたくもないからね。

雪江:そうね。


(※一行は帰宅した後、警察に電話をかける。調査に乗り出すようだ。)

義昭:雪江。ちょっと、コンビニに出かけてくるわ。

朱里:すぐに戻ってくる?パパ。

義昭:ああ、すぐに戻るよ。

雪江:警察に電話をしたんだから、気をつけなさいよ。

義昭:わかったよ。


(※出かけて10分後、義昭帰宅。)

義昭:ただいま。

朱里:パパだ!お帰り!

雪江:おかえりなさい、あなた。随分と早いのね。

義昭:まぁね。欲しいものがすぐに買えたからね。

今度、3人で映画でも見ようか。フリキュアの新作映画の前売りチケットを買ってきたのさ♪

朱里:やったぁ!パパ、大好き♡

ぎゅ~♡

義昭:ぎゅ~♪

そして、ほら。結婚記念日用にお花とケーキ。予約しておいたのを取りに行っていたのさ。

雪江:あなた…♡

義昭:うん。


朱里:パパ!ママ!テレビを見て!

香波お姉ちゃんが!


雪江:え?!

義昭:捕まっちまったか…。

朱里:しかも、アレ!

義昭:あれは!翔太くん!


(※朱里を雪江の実家に預け、雪江と義昭は容疑者二人と面談。)

義昭:和真!お前、一体何をしでかしたんだよ!(怒)
何で犯罪に手を付けたんだよ!!誘拐をしてしまったんだよ!!

和真:…。

雪江:香波!!貴女も同罪よ!!貴女の産んだ子、まだ幼稚園入園したばかりよね?

その子はどうしたのよ!まさか、見捨ててしまったってわけ?!

香波:…。


義昭:夫婦そろって無言とは、なかなかいい度胸してんじゃねえか。なぁ?!


(※時間になった)

和真:最後に、一言だけ。

義昭:何だ?ラストワード、きちんと聞いておくからよ。

和真:兄貴、本当に申し訳なかった。被害者の男の子の家族に、先に謝っておいてほしい。今、彼らが来るかどうかはわからないけど、それだけをお願いしたい。

義昭:お前が謝れよ。

和真:それはわかっている。でも、被害者の家族と面会が出来ないなら、家族的関係からみても、兄貴に任せるのがいいと思っているんだ。

義昭:俺に余計なことをさせるな。

和真:…う、うん。

義昭:じゃあな。

“2度とその面を見せるな。”

雪江:香波。貴女は?

香波:…どうか、お兄様を大切に、健全な生活を送ってくださいませ。

決して、私たちのようなことにならないよう、お願いします。

雪江:わかっているわよ、それくらい!

“早く更生しなさいよ。貴女、アイツよりもきちんとしているんだから。”


(※和真と香波は、懲役10年執行猶予5年の判決が下された。そして、和真は執行猶予中に自害し、この世を去った。)

香波:あなた…、あなた…。あなた~!!


(※それから10年以上もの時が経ったある日の事。)

義昭:アイツ、結局逃げちまったもんなぁ。執行猶予があるにもかかわらず。

雪江:どうやら、自分の行いを改めて反省したらこのまま生きていくのは自分には合わないんだそうですよ。また、人生を一から完全にやり直すために旅立ったそうです。

義昭:…ま、アイツらしいっちゃアイツらしいんだけどねぇ~。


(※すると、家のチャイムが鳴る。)

朱里:は~い。

あ!あなたは…。


翔太:お久しぶりです、朱里さん♪玉野明良です。お久しぶりですね。

朱里:明良さん?!何故ここに?!

翔太:翔太さん、でいいですよ。

実は、初めてあなたをお目に欠けたあの時に、少し気になりまして。

朱里:はい。

翔太:今でも、貴女のことを思うとどうしても気になってしまうのです。

…あ。私、アルストツカ工業の社長の息子でございます。

雪江:え?!あの、超巨大工業である“アルストツカ工業”のトップのお方なのですか?!

翔太:えぇ、はい。

義昭:“大変、申し訳ありませんでした!”


(※義昭が土下座。続けて、雪江も土下座。)

翔太:ちょっと、皆さん…。

雪江:本当に、申し訳ありませんでした!

翔太:ちょっと、雪江さんまで!!

大丈夫です、大丈夫ですから。まぁまぁ。

朱里:お父さん、お母さん。もうよしてよ。


翔太:それで、朱里さん。あなたにお願いがあります。

朱里:はい。何でしょうか?


翔太:“僕と、付き合ってください!”

朱里:?!

翔太:こんな出会い方はよろしいものではないとは思いますが、一度お目にかけてどうしても頭から離れられないのです。

こんな私でもよろしければ、お願いします!

朱里:翔太さん…。

“こちらこそ、お願いします。”

翔太:!

朱里:こんなパパやママだけど、どっかの方々とは違って、真面目で堅実だから大丈夫。

翔太:私も、あなたの夫婦に関しては情報を少し拝見しておりますが、優秀な方だそうで。

少し、安心しました。

朱里:改めて。よろしくお願いしますね♡翔太さん♡

翔太:こちらこそです!朱里さん!

あなたはだぁれ?

訂正情報
・7月18日(木) 一部を訂正。
・7月19日(金) 権利情報を変更。
・7月25日(木) 一部を訂正。

あなたはだぁれ?

これは、主人公がその家族関係と誘拐事件に翻弄される物語。色々と複雑です。

  • 小説
  • 短編
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  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-07-16

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二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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