LACKY strike
LACKY strike
昔、LACKY STRIKEの青い付箋(というか煙草が散らばらないように貼られた、青い糊止の紙)
にはMADE IN USAと書いてあったけれど、今はBORN IN USAと書いてある。なんというか、笑っちゃう規格変更だ。
つまり、アメリカが栄華を極めた時代の象徴的な煙草、LACKY STRIKEは今はアメリカで作られていない、それに、母国では人気も無いのだろう。昔、フロリダに滞在している間、LACKY STRIKEを見かけることはなかった。どこもかしこもMarlboro
ばかり、それに喫煙者、非喫煙者の違いが、単にその違い以上の意味を持っているように感じて、喫煙者の私は肩身が狭い気がしていた。
まぁ、そのうち煙草は麻薬扱いになるのだろう、どこの国でも。
"君それは違うんじゃないか"と言ったところで、中年老害の言葉になんて、誰も耳をかさない。
話が飛んでしまったが、結局のところ、私はLACKY STRIKEが好きだ、あの武骨な味とパッケージが。
つまりLACKY STRIKEがアメリカ製でなく、マレーシアか、その辺りで造られていても、私は好んで吸う、本当はフランス煙草の方が好きなのだけれどね。
多くに過去が失われていく度に、あの時代の美しさは増す。
しかし、あの時代だって"美しい過去"を持っていたのだろうし、色々と面倒な問題を持っていたはずだ。
Woody Allenの映画に上記のような内容の作品が有ったけれど、結局のところ"美貌"な時代なんて、想像上のパラダイスでしかないのかもしれない。
もう暫くすれば、日が昇る。
そして、我々は満足のいかない
一日を過ごす。
しかし、でも、そう、一歩ずつパラダイスに向かって行ってるとは信じたいね、たとへ辿り着くのが、80億年先であっても。
LACKY strike