回転木馬

回転木馬

   






朝焼け



生きながらえて

死にながらえて

循環のうちに

わたしたちは

震えながら

立ち向かいながら

「存在」になろうとしている

報われなさを 詠いながら

救われなさを 印にしながら

いつかのない いつかまでを

わたしたちの涯てまでも



わたしたちは、わたしたちであることへ、決して一度も背中を向けたことはなかった

わたしたちは、わたしたちであることを、いつだって裏切らなかった



今日が昨日とは ちっとも変わらないのだとしても

わたしたちには かけがえなく義務と自由がある



わたしたちは生かされている




  

回転木馬

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

回転木馬

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-12

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