聖蘭国際高校 第2話

「では、立候補ではなく確定致します。明日から後期生徒会は発足されますので明日の放課後生徒会室に、いらしてください。」「わかりました。では失礼致します。」
「明日から生徒会の仲間入りね!」「嬉しいわ!」

翌日、登校すると突然「副生徒会長様、第1書記様、第2書記様おはようございます!」とクラス全員から言われた。
「えっ!?」「皆様、何か致しましょうか?」「大丈夫です。」
このやりとりは3人とも慣れていなかった。
「副生徒会長様ではなく、夏奈梨様、希奈様、奈子様でどうですか?」「そうですね!そういたします。」
今日の時間割は、1時間目が国語、2時間目が科学、3時間目が数学、4時間目が体育、5時間目が作法科だ。
今日のホームルームが終わり、1時間目に入った。国語は、漢詩の勉強だ。杜甫や李白の勉強もする。
2時間目は、科学で移動教室なのだ。
今日の科学は、実験をする日になっている。実験中に大惨事が起こったことは一度もない。
硫黄と鉄を混ぜて、加熱するとどうなるかの勉強だ。これは中2でする実験だが、今回はもう一度やることになったのだ。
実験中、独特なにおいが発生するのだ。そこで悲劇が起こった。
加熱後、塩酸を加えるという操作があるのだが加えてから1分後夏奈梨が急に倒れたのだ。
「保健委員、夏奈梨さんを保健室へ連れて行きなさい。」「はい。」
2時間目終了後、希奈と奈子は保健室へ行った。
「先生、夏奈梨は大丈夫なんですか?」「ええ問題はないわ。夏奈梨さんは今、寝ているわ。」「行っても良いですか?」「ええ良いわよ。」
希奈と奈子は夏奈梨が寝ている個室へ向かった。
「夏奈梨、大丈夫?」「ええ。3時間目は行くわ。だけど、4時間目は休ませてもらうわ。」「ダメだよ。3時間目も少し休んでいて。数学の先生にはきっちりと伝えておくから。」「ありがとう。」「先生、3時間目終了後にまた夏奈梨を迎えに来ます。」「わかりました。」
2人は教室へ戻った。
「先生、夏奈梨さんのことなんですが科学の時間に倒れてしまって1時間休む事になっています。」「わかりました。連絡ありがとう。」
3時間目開始のチャイムが鳴った。
「数学を始めます。数学の用意をしてください。」
3時間目終了のチャイムが鳴った。
「奈子行きましょう。」「ええ。」
2人は保健室へ向かった。
「先生、夏奈梨を迎えに来ました。」「夏奈梨さん、2人が迎えに来て下さったわよ。」「2人ともごめんね。」「ううん。大丈夫だよ。でもそれより次は体育だよ、どうするの?」「見学するわ。先生いいですよね?」「今日だけよ。」
3人は急いで体育館へ向かった。
「遅いですよ。何していたのですか?」「2時間目の科学の時間、夏奈梨が倒れてしまって先ほど保健室へ迎えに行っていたんです。また、保健室の先生からも許可は出ているんですが、夏奈梨は見学します。」「わかりました。」
「今日は、ハワイの伝統的踊りをやります。つまり、フラダンスをやります。この中でフラダンスをやったことある人はいませんか?」「先生!私は6年フラをやっていて、大会経験もあります。いろんなフラを踊れます。」「それはすごいわ。一度やってみて。」「では・・・。」


第3話に続く・・・

聖蘭国際高校 第2話

聖蘭国際高校 第2話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-20

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted