夢見る娘ども

だあれもね しらないとおもうのね
ほんとうのあくまはね
ゆっくりと やってきて わたしのみみにささやくのね
どうしてね うまれてきたんだろう ざんねんね
わたしもね なんにもしらないのにね
ゆっくりと はなしてね わたしはなんだかかなしいの
あくまをね ころすのは あんがいね かんたんで
ゆめみるの はなぞのの はちがみつをとってるのね
ことりたちがさえずるなかで ねころべば しらぬまに
あくまはね ぼろぼろと かなたにね きえゆくの

いつかはね しあわせになりたいのね
でもきっとてんしはね
ずうっとね しあわせな だれかのことをまもるのね
わたしはね ひとりでなぐさめるのね せつないね
わたしもね しあわせになりたいのにね
だんまりと していてね わたしのことはしらんかお
てんしをね ころすのは あんがいね かんたんで
ゆめみるの かみさまの まわりひかりがとんでるのね
てんごくでかねがなるなかで ねえあそぼ ふりむけば
てんしはね ぼろぼろと かなたにね きえゆくの

夢見る娘ども

夢見る娘ども

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-07-08

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