フルートとヴァイオリン(第2章)

フランシス・ローレライ 作

ハプスブルグの都

 彼女と約束の日は晴れていたけど冷え込みが厳しく、暖房の効いたアパートから外に出ると、まるで人間を瞬時に凍らせる巨大な冷凍庫に入るようだった。
 待ち合わせの店まで歩ける距離だったが寒いこともあり、最寄りの「ケッテン橋通り」駅から地下鉄に乗ることにした。「カールスプラッツ」駅で乗り換えると一つ目の「シュテファン広場」で降りた。階段で地上に上がると、目の前にシュテファン大聖堂が姿を現した。
 ウィーンには無数に教会があるが、ここは137メートルの塔を目指して皆の集まる観光名所だ。重厚な面持ちだが、屋根には派手なモザイクでハプスブルグ家を示す双頭の鷲が目立つように刻み込まれている。裏手にはドイツ騎士団の館があり、モーツアルトやブラームスも一時住んでいたらしい。
 帽子の店は広場から伸びるシンガー通りの近くにあった。地下鉄で来たこともあり、30分も早く到着したので店に入ってみたものの、彼女の姿はなかった。店内を周遊していたら、日本女性の好きそうな帽子に遭遇したので、念のため店員に取り置きしてもらう相談をもちかけた。
 そしてすぐ隣のデリカテッセンに入ってみた。店のガラス・ケースの中でトマトやピーマンなど、色とりどりのオリーブ油漬け野菜が自己主張していた。ウィーンは冬になると新鮮な生野菜や果物が不足しがちで、イタリア産などに頼らざるを得ない。あとはこの様な「漬物」である。だからいつも日本から輸入したらどうかと考えていたのだ。
 約束の時間が近づいたので店を出ると、津軽マミが歩いてくるのが見えた。
「あ、ちょうど良かった」と思わず声を出すと、吐息が白い雲の様にもくもく立ちのぼる。
 彼女はグレーのコートに白いマフラーとの出で立ちで、茶色いニット帽から黒髪がはみ出し胸のあたりまで垂れている。かたや彼は茶色いコートに黒いツバの革帽子だった。
「待たせた?」
「いいえ、こちらこそ……」と彼女も白い雲を吐きながら、にこやかに会釈した。頬が少し赤い。
「寒かったね! 入ろう」
 店のドアを開けると、チリンと鈴が鳴った。店のおばさんが顔をあげ、
「来たね、新参者が」との態度で僕らを迎える。
 周りには綺麗に棚が張り巡らせてあり、お客さんがしきりに帽子を選んでいた。マミは被っていた茶色いニット帽を手にしながら、
「もっと厚手のフカフカが欲しいの。まだまだ雪、降りますよね」と言った。そして取替え引換え、思いつくままに棚の帽子を被ってみる。
「国谷さん、その帽子暖かそうですね」
「この店の……山奥の狩人風かな」
「そうか。どうしようかなあ」と迷いつつ、彼女が帽子をしきりに点検する。
「来年はユーロ導入で物価も上がるらしいよ」と例の噂をつぶやいた。
「うーん……」
 そこで僕は先程の店員をつかまえて、取り置きした帽子を頼んだのだ。間もなく奥から出て来たのは、さっきの白と茶色の暖かそうな毛の帽子だった。
「あっ、可愛い!」とマミは歓声をあげて手に取り、鏡の前で被った。
「よく似合うね」と薦めてみた。
 彼女はそこで値段を確認し、もう一度鏡で自分の姿を確認すると、迷うことなく決めてしまった。店員が少し安心したような表情で品物を包み始める。
「良かったね」
「うん。ほっとしたわ」
 彼女は支払いを済ませ、品物を受け取ると、
「ダンケ・シェーン。アウフ・ヴィーターゼーン」と嬉しそうに挨拶した。
「ビッテ・ゼア」と店員が答える。
 お店のドアを開けると、チリンと鈴が鳴る。
「ここのドイツ語、変わっているでしょう? 関西弁みたいに軟らかくて」と外に出るマミの耳元にささやいた。
「そうね。グーテン・タークでなく、グリュス・ゴットだし」
「ミュンヘンでも同じだよ」と言って地元民の常識を振りかざす僕だった。
 店の外で彼女は新しい帽子を被ってみた。
「暖かい!」
 そこで二人でシンガー通りをシュテファン広場に向けて歩き出した。
 しばらくするとシュテファン大聖堂が目の前に迫ってきた。重厚な伽藍には長い歴史を物語る貫禄がある。四つの塔は形が不揃いだが天を仰ぐような高さで……しかし見ているうちに身体が冷えてきた。
「コーヒーでも飲まない?」と彼女を誘ってみた。
「そうね、そうしましょう」と言いながら、彼女が手をすり合わせる。
 そこで迷うことなく広場のカフェ「アイーダ」を目指した。東京で言えば六本木交差点の「アマンド」くらいに良く知られた店である。中に入り、テーブルに案内されてほっと息をつく。
 帽子や手袋をとり、コートを脱いだ。彼女は紺のジャケットに黒いスカート。格子縞の黄色いブラウスが襟を飾っている。僕は二人分のコート類を入り口近くの洋服掛けに運び、まるで儀式の様に次々と掛けていく。
 テーブルに戻ると、
「どうも有難う」と彼女が迎えてくれた。
「ここでは防寒具の着脱が一種の風物詩で……」とつぶやく僕。
「私、グリュンテー(緑茶)にしようかな」と彼女が言った。そう言えば隣のテーブルでも、グリュンテーを飲んでいる。
「僕もそれにしよう」と言いながらウェイトレスを探す。
「お蔭様で素敵な帽子が手に入ったわ」
「良かったね、気に入ったのがあって」
 ようやくウェイトレスが来てくれたので注文した。
 大きな窓の外では、左手の薬局の前で、モーツァルトの時代を思わせる派手な赤い衣装の若い男女がビラを配っていた。昔風の短いズボン姿で、膝からは白い靴下。足もとにはストーブが置いてあるが、寒そうに手足をすり合わせている。ベルヴェデーレ宮殿で演奏会があるらしい。
「本当は強いお酒が、一番温まるけどね……」と言いながら、ほっと息をつく。
「札幌の御出身なら、寒さも平気でしょう?」
「いや……ここはずっと北で、サハリンの南くらい。初冬はとても寒くて」と言いながら先輩面する。
「でも一応『ぽっぽ屋』の世界?」
「ああ、あの映画は良かったね! そう言えば津軽さん、青森と関係ないの?」
「そうねえ……ルーツには恐山系もいたらしいけど……」
 ウェイトレスが緑茶を運んできてくれた。
「ダンケ……りんごでなくて、イタコさんのこと?」
「んだ、りんごでねぇ……」と彼女がおどける。
「あっ、方言」
「んだ」
「御自身にも霊能力とか?」と言いながら彼女にウィンクする。
「神頼みとか、するが」
「怒らせると怖いね、きっと」
「それなりに……ソウルっぽい方言でしょう?」と言いながら、彼女がおかしそうに笑った。
「確かにカラフル、でもヴァイオリン弾いていても分からないね。たまには声楽など?」
「とんでもない」
「これからプロの音楽家に?」
「アウガルテン管弦楽団って、御存知?」と答える彼女は自信なさそうだった。
「へえ……結構、有名だよ」
「六月のオーディション次第なの……」
「課題曲は?」
「パガニーニと……問題はシューベルトなの」
「きっとうまく行くよ……シューベルトは生粋のウィーンっ子だし」
 すっかり温まったので、防寒具を再び身にまとい、二人でカフェを出た。そしてシュテファン広場を横切る。白く、大きな記念碑「ペストの像」が近づいてくる。てっぺんには金の十字架。17世紀にペストの災厄が終わり、神への深い感謝を表したものだが、遠くから眺めるとまるで巨大なバニラ・アイスの塊だ。そこで、
「英雄広場まで行ってみようか?」と持ちかけた。
「ええ……」
 二人の吐く息が白いが、動いている間は寒さを忘れていられる。道沿いには、土産物店や骨董品店が多数並んでいた。この辺は観光名所が軒並みで、ツアー・ガイドよろしく彼女を誘導していった。
「そう言えばこの辺に津軽さんの知り合いとか、いないの?」と尋ねる。ここで職を求めるには、音楽以外に理由がありそうだし。
「海外勤務や留学生の仲間は多いの……例えばニューヨーク」
「そうだよね」
「それにフィッシュマン先生は父の知り合いなの」
「へえ……彼が日本に居たの?」
「昔、家族でドイツにいて」
「なんだ、ドイツ語分かるんじゃない!」
「大体理解できるけど、もう喋れない」
「へえ……当時は幾つだったの?」と二の矢を放つ。
「まだ小学生」
「なるほど、相当縁あるね」
「国谷さんは、日本人仲間も多いんでしょう?」と彼女が聞き返す。
「そうだなあ……職場で? それに支局の萩谷君とか」
「支局って?」
「いや、メディア系でね。小学校が一緒」
「それは、きつめの偶然ね」
「バッタリ遭遇」
「おもしろ~い」
 赤信号で二人が立ち止まると、向こう側はホフブルグ宮殿だった。
「ここは、パリの縮刷版って誰か言っていた」とマミが言うので、解説を始める。
「確かに、でもパリより田園風景が近いね。そう言えば18世紀中頃、ハプスブルグ家に男の世継がいないのでマリア・テレジアを君主にしたら、子供が16人もいて」
「16人も!」
「末娘マリー・アントワネットは、政略的にフランスのルイ16世と結婚する」
「その話、聞いたことある」
「有名やもんね。ところがフランス革命が勃発して、彼女は国王と共に犠牲になっちまう。そこにナポレオンが現れて大戦争になり、最初は勢いが良くてウィーンも占領される」と話が長くなり、
「ナポレオン戦争ね」と彼女が相槌を打った。
「そう。その後ナポレオンが敗れてパリも陥落し、1814年にウィーンで講和会議。この王宮が、各国首脳のホテル代わりで」
「会議が踊る話でしょう? すごいタイムスリップ。会議場は、シェーンブルン宮殿?」
「はい。そしてウィーン会議の最中、ベートーヴェンが各国VIPのために自作の交響曲を指揮して」と話を続けた。
「随分と派手だったのね」
「酒とバラの日々になって……ナポレオンがエルバ島から逃げ出したら、漸く真面目になれた」
 そこで信号が青になった。彼女の背中を軽く促し、二人で道を渡りはじめた。
「国谷さんは、プロのガイドさん?」
「休日だけ。日系の商社で……食品専門」
「へえ、面白そう。ウィーンでは何がお奨めなの?」
「意外と知られていないのが、白ワイン。少し甘めのドイツ風だけど、なかなかいける」
 道を渡るとやがて、王宮へと続く大きなミハエル門が壮麗な姿を現わした。
 全体的に白いが、ドーム屋根だけパステル調の青緑色をしている。
 そのすぐ手前の道路には何やら遺跡らしいものがあるらしく、地面が柵で囲まれていて、歩行者が覗き込んでいく。
「町中に遺跡があるのね」と彼女が言った。
「昔、ここはヴィンドボナと言って、ローマ帝国の最北で」
「じゃあ、隣のチェコは、もうローマでなかったの?」
「そうだね。そう言えばローマ人はワインが好きで、葡萄の北限が、帝国の限界かな」と出まかせを言う。
「でもイギリスも、ローマの一部だったよね?」
「あそこは意外と、風呂とかあったらしいし」
 二人で大きなトンネルのような、王宮の門の大きなアーチに入っていく。日光が届かず薄暗く、そこはかとなく馬のフレグランスがするが、風がないので暖かく感じる不思議な空間だ。
 左手のお店では繊細で色彩豊かな刺繍工芸「プチ・ポワン」がウィンドーを飾り、通りすがりの観光客を魅惑している。そしてどこからともなく、パッコロ、パッコロと蹄の音が響いてくる。
 間もなく反対側のアーチから光が差し込み、目の前に英雄広場が広がった。そこは宮殿の広い前庭であり、そのまま公園に続いていた。何台もの二頭立て馬車がお客さんを待ち、たくさんのハトが地面をつついている。
「ハトは、超国際的。どこの公園でもいるね」とコメントしてみた。
「東京を思い出すわ」と彼女が嬉しそうに言う。
「季節が良いと、一面の芝生でね」
 ホフブルグ宮殿の白く重厚な建物は、ひときわ高い中央玄関を挟む左右対称な二段構えで、底面が弧を描いている。下の階にはアーチ型の大きな窓が等間隔で並び、上の階にはギリシャ風の円柱がきれいに並んでいる。建物の中央手前にあるのは、乗馬姿の将軍の銅像だ。
「誰だか、知っている?」と問題提起してみた。
「オイゲン公?」と彼女が自信なさそうに答える。
「そう。彼は負け知らずの将軍で、トルコやフランスと戦った御褒美が、ベルヴェデーレ宮殿」
「へえ、私が行ったのはシェーンブルンだったかな」
「ああ、あそこは解放感あるね」
「子供のモーツァルトがピアノ演奏して、マリー・アントワネットと遊んだの」
 王宮の建物を見上げると、屋根の縁にはギリシャ・ローマの古典趣味の人物像が並び、中央てっぺんには青空をバックに、ハプスブルグ家を象徴する双頭の鷲が大きく翼を広げていた。
「ここは彫像が多いわね。装飾もすごいし……」と彼女が言った。
「そう、彫像の方が建物より人数多いんだよね。装飾天国でとにかく懐古趣味……世が世なら、僕も設計士やっていたよ」
 二人で王宮の中に入っていった。素晴らしく高い天井に、広々としたホール。階段のステアケースが壮麗で、念入りに彫刻や装飾が施されている。全部、大理石の塊。美術品がたくさん置いてあり、まるで王朝時代の映画のセットのようだ。
「地階が結構面白いけど、行ってみる?」と彼女にもちかけた。
「……ええ」
「音楽家冥利に尽きるよ……」と言いながら彼女を連れて地階へ下りていく。
 そこは古楽器の博物館だった。そこかしこに年代物のヴァイオリンやチェンバロが置いてあり、展示室を巡るうちにベートーヴェンやショパンのピアノにも遭遇する。
「そう言えばフルートの古楽器って、あるの?」と彼女が尋ねてきた。
「うん、技術進歩があるから相当新品でないと……Eメカとか。ヴァイオリンとは違うかもね」
そして
「ほら、あれを見て」と言いながら向かいの壁を示した。そこには黒い大蛇を「弓」の字にくねらせた様な珍しい吹奏楽器がかかっていた。
「あ、知っている。セルパンでしょう?」と彼女が看破してしまう。
「そう。昔の、木のサクソフォン」
「どんな音色だったのかしら」と彼女が尋ねた。
「結構、男性的で……少しホルンに似ていたかな」
「へえ……そうなのか」
 その瞬間、思わず彼女を抱き寄せてキスしようかと衝動にかられてしまった。ところが人が階段を降りてくる気配がしたのだ。そこで取り敢えず彼女の手を取り、次の展示室に抜けていった。セーフ、と何故か感じてしまった。
 長い周遊の末、地上階に戻ると彼女が、
「私、オーディション用の楽譜を買わないといけないの。この間、やっと曲目が発表されて……」と話し始めた。
「それじゃあ、ドブリンガーにでも行こうか」と答えながら玄関の重い扉を開ける。
 外の明るさに眼がくらむようだ。二人で英雄広場を横切ると、いくつかの狭い路地の中からドロテー通りを見つけ出した。そして暫く歩いているうちに「ドブリンガー」の看板が見えてきた。
ドアを開き、彼女を先に店に入らせる。ミュージック・ショップの中はとても暖かい。
「ヴァイオリンの楽譜は、どこかしら」
 その店はいくつかの部屋に分かれていた。彼女はヴァイオリンのコーナーに消えていく。僕はフルートの楽譜を見ながら時間をつぶすことにした。ドビッシーやラヴェルのフランスものが目に付く。
 暫くすると彼女が曇った顔で戻ってきた。店で買った楽譜らしきものを抱えているが明らかに焦っており、眉間にしわを寄せながら、
「しまった、競争は始まっている! 皆、もっと早めに手に入れるんだ」と訴えているかのようだった。
「見つかった?」と尋ねると、
「在庫がないって!」との返事だった。
「それは……シューベルトだっけ?」
「そう。ソナチネの三番、ト短調。パガニーニは手に入れた」
「注文した?」
「勿論。三週間くらいかかるって」
「この土地じゃ、仕方ないかも。楽譜なら他の店にもあるし、一見さんに結構、厳しいし」とつぶやきながら彼女を伴い、出口に向かう。
 店から出た所で、
「身体が冷えてもろくな事ないから、気分転換に何か飲んでいかない?」ともちかけた。
「うん……日本から郵送した方が速いのかな?」
「いや……」とつぶやきながら彼女の手を引き、道の反対側のオープン・サンド屋さんに入ることにした。二人でカウンターの前の列に並ぶ。
「この店、意外と有名でさ……」
「うん。そう言えば国谷さんの隣でファースト吹いている人も東洋人ね」
「あれは韓国人のハロルド・チュン。国連宇宙局の職員で……」
「へえ……彼ってハンサム。カプチーノ飲もうかな」と言いながらマミが冷たい頬を手で覆い、ガラス・ケースの中のオープン・サンドを物色し始める。そして、
「私は、タラモサラタときゅうり、それから、ゆで卵とイクラのサンドを一つずつ」と意思表示する。
「ぼくは、レバーペーストに白ワイン」

 それから五日も経っただろうか。
 僕は朝早くから出かける仕度をしていた。大きな封筒を持ってアパートの建物の外へ出ると異様に寒かった。吐く息が白い霧になってしまう。五分も歩くと地下鉄の入り口があった。中に入り、改札用のポストを見つけて回数券を差し込む。
「カチャン」
 そして土地の習慣に従って下りエスカレーターの右側に立ち、ホームに向かった。ホームに降り立つと運よく地下鉄が待っており、飛び乗ってしまう。中は静かでサラリーマンや観光客以外では高齢者が目立ち、ウィーンを感じてしまう。
 しばらくしてシュテファン広場駅に到着した。降車し、ホームから広い階段をのぼる。外の空気がとても清々しい。そして目前に重厚なシュテファン大聖堂が迫ってくる。周囲には観光客がちらほら居る様だ。
 そこから石畳を足早に歩き始めた。出勤途上なのであまり時間がなかった。そして十分も歩いただろうか。教会が見えてきた。
 この界隈に違いない。マミの住所を頼りに捜すと、ほどなく古びた感じの建物が見つかった。そこで郵便受けを探し出し、シューベルトの楽譜を丁寧に入れる。
 この間は帽子買うデートだったけど、課題曲の楽譜の方がよっぽど切実……彼女、何て甘かったんだ! ウィーンは確かに寒くてめげるんだろうけど、と思いながら足早に立ち去った。急いでなければ直接渡せたのに。

フルートとヴァイオリン(第2章)

フルートとヴァイオリン(第2章)

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-06-29

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