つまさきにすんでいたこい

渡逢 遥

脚を伸ばせば

ほぼ同じ背丈だなんてきみは言う

寒がりで 寒がりで

だんご虫のように身を縮こませれば

ちょっかいをかける 小さくなったねと

みえる景色が違うのかな

みたい景色は同じなのかな

両足の爪がボロボロになって血が噴き出しても

扁平足になって 一緒に歩くのがつらくなっても

ことばをうしない筆談でしか意思疎通を図れなくても

さいごもきみのとなりにいたい

いたい

いたいよ

遺体

痛いの

射たい

居たいね

いたい

いたいな

つまさきにすんでいたこい

つまさきにすんでいたこい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-28

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